見本市レポート 第4回中国-南アジア博覧会

中国西南地域最大級の総合見本市

ジェトロ参加報告

中国・昆明
2016年6月12日(日曜)~17日(金曜)

第4回中国-南アジア博覧会 会場風景

雲南省政府が総力を挙げて取り組んだ、国家レベルの総合見本市「第4回中国-南アジア博覧会」が、2016年6月12日~17日、中国・雲南省昆明市で開催された。6日間で延べ80万人の来場者が訪れ、日本から15社・団体が参加したジャパン・パビリオンも連日多くの来場者で賑わった。

抜群の集客力を誇る雲南省最大のイベント

中国・雲南省昆明市で開催される「中国-南アジア博覧会」は、中国商務部および雲南省人民政府の共同主催の下、2013年から毎年開催されている国家級の博覧会であり、雲南省政府が総力を挙げて取り組む雲南省最大のイベントだ。開幕式には汪洋国務院副総理や、東南アジア・南アジアの国家要人が出席した上、展示会には89カ国・地域から約5,000社・団体が出展し、来場者は6日間で延べ80万人を数えた。
本見本市には、消費者の来場が多いという中国西南地域の展示会の特徴が現れていたが、今回、主催者は最初の2日間をバイヤー・デーに設定して事前にバイヤー誘致を行うなど、BtoBの側面の強化にも取り組んだ。圧倒的な集客力のある本見本市へ出展することで、出展企業は、消費者に対する自社ブランドのPRや、自社製品に対する消費者の反応を直接みることができ、かつ中国西南地域へのビジネス展開、販路開拓も期待できると考えられる。

東アジア、南アジア、東南アジア諸国の出展も積極的

本見本市には、東アジア、南アジア、東南アジア諸国を中心に各国企業が積極的に出展した。各国・地域館のうち、最大の面積を誇ったのが台湾館で、ホールすべて(1万平方メートル)を使用し、計186社・450ブース以上を出展した。韓国館はジャパン・パビリオンと同じ11号ホールに入っており、大手企業から中小企業まで様々な規模の企業が出展し、化粧品、服装、食品、炊飯器、寝具など幅広い品物が出品された。
また、東南アジア・南アジア諸国も積極的に出展しており、ASEAN館、南アジア館はそれぞれ2ホールを占めるに至った。これらの国々は、中国政府が推進する「一帯一路」構想で重要な拠点と位置付けられており、雲南省の今後のさらなる発展に期待が寄せられていると見ることができよう。

引き続き注目を集めるジャパン・パビリオン

ジェトロは11号ホールにジャパン・パビリオンを設置し、中国西南地域でのブランド発信、販路開拓を目指す日本の15社・団体を支援した。11号ホールは日韓港澳館として、日本、韓国、香港、マカオの4ヶ国・地域のパビリオンが設けられており、大人気のホールだ。ジェトロは2015年より2年連続で日韓港澳館にジャパン・パビリオンを設けて参加しているが、今回は275.4平方メートルの規模で出展し、好評を博した。
6日間で40万人以上の来場者がジャパン・パビリオンを訪れ、陶器、食品、化粧品、服装を展示したブースは特に人気を集め、大きな売り上げを上げた。BtoCを主目的で出展した企業の満足度は非常に高く、出展企業の中には、来年度の本展示会への出展も含め、今後開催される西南地域の展示会に積極的に参加したいとの意向を示す企業が複数あった。

会場風景

成都事務所 王暁静

見本市データ
見本市名 第4回中国-南アジア博覧会
(The 4th China-South Asia Expo)
開催期間 2016年6月12日(日曜)~17日(金曜)
初回開催年/開催頻度 2013年/年1回
開催場所 昆明滇池国際会展中心
出展商品内容 総合見本市のため、特に制限なし
出展者数 約5,000社・団体(89カ国・地域) (うち、日本の15社・団体)
来場者数 約80万人
入場料 30元(12~13日はバイヤーのみ、14~17日は一般入場可能)
事務局連絡先

雲南国際博覧事務局

Tel:+86-871-6355-7716

Fax:+86-871-6728-8983

E-mail:467887683@qq.com (Ms. Xu)

主催者 中国商務部、雲南省人民政府