外資の対日投資成功事例 - サクセススト-リ-

チケットエクスペリエンス株式会社

産業:観光

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オンラインチケット売買サイトを運営するスペインのTicketbis, S.L.が、チケットエクスペリエンス株式会社を東京都に設立。2020年の東京オリンピックを見据え、日本での更なる販路拡大を図る。

スペインのTicketbis, S.L.(以下Ticketbis)が、2014年、日本法人チケットエクスペリエンス株式会社を東京都に設立。日本市場へ本格的に参入した。同社は、スポーツ、音楽、祭典、演劇などあらゆるイベントチケットを、個人間で自由に売買することが可能なウェブプラットフォームを運営しており、ユーザーは同プラットフォームを介して購入から決済、配送手配までを一括して行える。

2009年に創業された同社は、現在では世界30か国以上で事業を展開。2014年度は創業4年目にして、5,400万ユーロ(約75.6億円,1ユーロ=140円)の売上を記録し、従業員数は350名を超えるなど、急速にビジネスを拡大している。同社のプラットフォーム上では、全体で50万枚以上のチケットを取扱っており、これまでの利用者は600万人以上という。個人間でチケットを売買するC to C市場が国内外で拡大傾向にある中、2020年の東京オリンピックを見据え、日本での更なる販路拡大を図る。

日本市場の魅力

Ticketbisは創業以来、欧州や南米を中心にビジネスを拡大する一方で、アジア大洋州地域、特に日本市場参入を常に意識していたという。

日本に進出した理由について、チケットエクスペリエンス株式会社の代表であるハビエル・コルバチョ氏は、日本でのEコマース市場の発展を挙げる。「単純に市場全体の規模が大きいだけでなく、1億人のオンラインユーザー、7,500万人以上のE コマースユーザーの存在、さらには多くのスタートアップ企業が市場に参入している現状は、当社の対日ビジネスを考える上で大きなプラス材料になった」という。

さらにスポーツやエンターテイメント等、日本のイベントビジネス市場の盛況も同社の日本進出を後押しした。近年、多くの国際的なアーティストが日本でライブツアーを行うなど、大規模なライブイベントが多数日本で開催されているほか、近年の訪日外国人数の増加も追い風となり、日本のイベント市場は活況を呈している。コルバチョ氏は「オンライン市場が発展し、さらに多くのイベントが開催されている日本市場は、当社にとって大変重要であり、魅力的」と語る。

Ticketbisの強み

自社の強みについて、コルバチョ氏は、「グローバル企業としてのブランド力や、チケット販売市場での豊富な経験を有している一方、各国の市場に根ざした事業展開を行っている」点を挙げる。チケットの決済方法や配送方法などは、各国で嗜好や方法が異なるため、Ticketbisではそれぞれの国のユーザーが利用しやすいようオペレーションを構築している。同氏は将来のビジョンについて、「世界中のユーザーが言葉や居住地に関係なくチケットの売買ができるプラットフォームを構築したい」と語った。

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チケットビスのウェブサイト

日本を中心にアジア圏で事業を拡大

Ticketbis は、日本法人設立後も順調にアジアでのビジネスを拡大している。2014年度は日本を中心とするアジア大洋州市場が世界全体の売上の約10パーセントを占めるに至った。同社は、日本でのビジネスが好調な要因の一つとして、日本でのパートナーとの提携を挙げている。2014年12月にはチケット業界唯一の事業協同組合である日本チケット商協同組合(Japan Ticket Association, JTA)との提携を発表。この提携により、Ticketbisは、JTAが取り扱うコンサートや舞台、スポーツイベント等、国内で開催される様々なイベントのチケットの取り扱いを開始した。さらに2015年6月にはサッカーJ リーグ1部のFC東京と提携し、Ticketbisを通じてFC東京のホームゲームのチケットが購入できるようにするなど、日本企業・団体との提携拡大に積極的に取り組んでいる。

日本政府は、東京オリンピックが開催される2020年までに訪日外国人数を年間2,000万人まで増やすることを目指している。「現在、訪日外国人数は増加傾向にある。日本の野球や相撲、歌舞伎、J-POPは、中国や韓国など、アジアのみならず、欧米からの訪日客にとっても大変魅力的なコンテンツとなりつつある。政府の訪日外国人数の目標達成はもちろん、日本のエンターテインメントビジネスの世界への発信や、外国人観光客の国内イベントへの来場にも貢献したい」とコルバチョ氏は語る。

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創業者のAnder Michelena.氏(左)とJon Uriarte 氏(右)

ジェトロのサポート

日本法人設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)は、テンポラリーオフィスを貸与したほか、会社設立に係る登記や許認可、ビザ、税務、労務等に関するコンサルテーション、人材紹介会社ほか、サービスプロバイダー紹介等の支援を行った。ジェトロのサービスについて、コルバチョ氏は「テンポラリーオフィスの貸与だけでなく、人材紹介会社や会計事務所等、パートナー企業とのミーティングをアレンジしていただき、大変助かった。進出前は、日本市場への参入は非常に難しいと考えていた。だがジェトロのサポートにより、スムーズに日本進出を果たせた。ジェトロの担当者の皆様のサポートに感謝したい」と語った。

(2015年7月)


同社沿革

2009年 スペインでTicketbis, S.L.を設立
2014年1月 日本にチケットエクスペリエンス株式会社を設立
2014年12月 日本チケット商協同組合(JTA)との提携を発表

チケットエクスペリエンス株式会社(日本拠点)

設立: 2014年1月
事業概要: チケット仲介取引サービスの運営
親会社: Ticketbis, S.L.(スペイン)
住所: 〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-1-3 宝町TATSUMI ビル6F #A
URL: http://www.ticketbis.com/jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

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