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【イベントレポート】CEATEC 2024
日本との国際共創を推進

2024年10月29日

日本での次世代の共創:グローバルなビジネスチャンス

デジタルイノベーションの総合展示会「CEATEC 2024」が、2024年10月15日から18日まで千葉県の幕張メッセで開催されました。海外25カ国からの出展を含む808社が出展し、日本のビジネスとイノベーションに世界の関心が寄せられていることがうかがわれました(※)。

2000年にデジタル家電見本市として始まったCEATECは、2016年に「共創」を軸の1つとして進化を果たしました。今年で25回目を迎え、今回は日本自動車工業会が主催する「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK」と初めて合同開催されました。この記念すべき年には、業界の枠を超えたビジネス共創を祝い、世界中の最先端技術が部門を超えて展示されました。

JETROはCEATEC 2024の海外からの出展社にインタビューし、日本企業との「共創」に対する動機や期待について聞きました。

計808社・団体が出展(昨年比124社増、うち158社は海外からの出展)

Biz-Board:参加者が自社のビジネスソリューションと他社や地方自治体の課題とのマッチングできるタッチパネルディスプレイ

知識共有によるグローバルソリューションの創造

量子コンピューティング企業であるStrangeworks社の収益および事業開発担当シニアバイスプレジデント、Daniel Ley氏は、日本を技術のアーリーアダプター(早期導入者)と評し、「(日本は)多数の研究機関や大企業が複雑な問題に取り組んでいる刺激的な市場です。当社が量子コンピューティングや量子インスパイアードコンピューティングの力を紹介するのに適しています」と述べました。

Strangeworks社は、「日本の技術提携先と投資家を確保していて、市場進出の準備が整っています。技術提携先や投資家がいる市場に参入することで利益を得たいと考えています」と語っています。

Daniel Ley氏(Strangeworks社)

米国のカメラ技術企業であるCircle Opticsのチーフリサーチオフィサー、Andy Kurtz氏も、「日本の早期技術導入が鍵となる要素で、多くの技術企業と提携の可能性があります」と述べました。

同氏は「そのような日本の企業のおかげで、日本にいることは、当社の製品と成長を加速させるチャンスとなります」と期待を示しました。

Andy Kurtz氏(Circle Optics社)

ドイツの輸送AI企業cogniBITの共同創業者であるLucas Brostek博士は、「日本の主要なロボティクス企業と専門知識を共有し、学びたいと考えています」と述べました。

「この種の技術と自動運転において、日本は世界一です。技術に対する国民の情熱も非常に強いです。市場は巨大で、当社の技術に関心を持つ可能性がある分野に数多くの企業が存在しています」と話しました。

cogniBITと商談を行っていた日本企業の代表者もこれを裏付けて、「私たちは常に海外からの新しい技術を探しています」と語りました。

Lucas Brostek博士(cogniBIT社)

日本企業との協業は、先進市場への足がかり以上のものをもたらすものです。知識共有の機会、政府の支援、高度な専門知識によって、日本での提携関係はビジネスの成長機会となるでしょう。

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