表面加工、塗装、接着技術を提供するフランスのSOCOMOREが、神奈川県に日本法人を設立
2022年07月28日
SOCOMOREはフランス西部のヴァンヌに本社を置く、表面加工、塗装、接着剤等を取り扱う企業。フランスをはじめ、アイルランド、米国、カナダに製造拠点を構え、世界中に315名以上の従業員を擁する。ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、英国、ロシア、カナダ、UAE、ブラジル、中国など全22ヵ国に子会社や販売拠点を持ち、世界の45ヵ国に製品を展開している。

- 拠点設立
- 2019/10
- 進出先
- 神奈川県
- その他
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フランス
同社は1972年に創業し、パリ市地下鉄のトンネル清掃作業用洗剤の製造を開始。以来50年に渡り、表面処理・加工、機能性コーティング、非破壊検査(NDT)(注¹)、シーラント製品(注²)、衛生・消毒の5つの分野において商品・サービスを拡充し、グローバル企業へと進化を遂げてきた。
なかでも同社の表面処理・加工、機能性コーティング技術や接着技術は、自動車、鉄道、船舶、航空、宇宙産業、橋梁用と幅広く対応しており、エアバスやボンバルディアといったグローバル企業からもその高い技術が認められ、これまでに1,000件以上の導入実績を持つ。
揮発性有機化合物(VOC)の排出量の削減に取り組むと共に、有害物質である六価クロム(注³)の代替として、三価クロム(注⁴)主体の製品開発にも力を入れるなど、CMR(発がん性、突然変異、生殖毒性)の危険性削減による人体や環境に対するリスク軽減を実現している。また、これまで以上に環境に優しい表面洗浄ソリューションの提供を目指し、2021年にはヴァンヌに新たな研究所を建設し、2024年には売上高の20%を「グリーンテクノロジー」で賄う事を目標としている。
昨今のコロナ禍においては、病院や教会に数千リットルもの消毒液やアルコールジェルを供給するなどの社会的貢献をしている。
同社は2018年1月に、株式会社ピーシーイノベーションズを買収する形で日本進出を果たし、2019年10月、神奈川県に株式会社ソコモアジャパンを設立した。
同社の日本拠点設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)は、ビジネスパートナー探し/ビジネスマッチング、コンサルテーション(税務)提供を行った。
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(注¹)
機械部品や構造物の欠陥や劣化の状況を、対象を破壊することなく、調べ出す検査技術。
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(注²)
設備の目地などに重点してすき間を埋めたり、耐久性を高めるための液剤。
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(注³)
遷移金属の一種であるクロムの化合物のうち、酸化数が6の化合物。強い酸化能力を持ち、人体に極めて有害である。
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(注⁴)
遷移金属の一種であるクロムの化合物のうち、酸化数が3の化合物。強い毒性は無く、人体必須栄養素の一つでもあり、有害性は無い。

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