更新情報エリクソン・ジャパンがKDDIと共同で、基地局内蔵型街路灯の全国初の街中実証実験を広島県で実施
2017年10月24日
エリクソン・ジャパンは、国内通信事業大手のKDDI(本社・東京)と共同で、第5世代(5G)の移動通信システムの実用化を目指した実証実験を広島県福山市内で2017年中に開始する。景観に配慮した、通信基地局の機能を内蔵したLED街路灯の検証が街中で行われるのは日本では初めてとなる。
エリクソンは、スウェーデン(ストックホルム)に本拠を置く、通信インフラ製品、サービスや技術開発における世界大手企業。1876年の設立以降、時代のニーズに応じた通信機器を開発し、現在、移動体通信用地上固定設備における世界最大手の一社。日本法人のエリクソン・ジャパンは、1992年に設立され、日本国内における移動体通信システムの構築や保守サービスなどの業務を行っている。
移動体通信業界では、次世代の超高速通信網である第5世代(5G)の通信インフラの整備が課題となっている。5G通信は現在の4G・LTE通信に比べて数十倍速い通信速度を実現し、日本社会においてIoT化を推進するための重要なネットワークインフラとして、さらには自動運転のためのリアルタイム情報の送受信などへの活用が期待されている。一方で、5G通信で使用する超高周波の電波は、建物などの障害物の影響を受けやすく、これまで以上に多くの通信基地局を街中に設置することが必要となるため、景観への影響や設置コストの増大が懸念されている。

同社はこの課題解決方法の一つとして、LED街路灯と通信基地局を一体化した製品「ゼロサイト」の開発に取り組んでいる。同社は2016年度、この技術を日本の事情に適合させるためのFS調査と実証研究を行った。2017年内に、広島県福山市において、街中における実証実験の段階へと移り、同技術の日本における実用化の検証を行う。
ジェトロは、同社に日本政府の補助金などのインセンティブ情報を提供し、2016年度「グローバルイノベーション拠点設立等支援事業」にて同社の「ゼロサイト」のFS調査と実証研究を支援した。また、今回の広島県福山市での実証実験は、ジェトロ広島が実施場所の候補となる自治体の紹介や面談アレンジなどの仲介支援を行い、実施が決定した。

LED街路灯と通信基地局を一体化した「ゼロサイト」
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