プログラム内容
開会挨拶

独立行政法人
日本貿易振興機構(ジェトロ)
理事長 佐々木伸彦
ビデオメッセージ

内閣総理大臣 菅義偉
基調講演 (約15分)
- カーボンニュートラル実現に向けた日本経済界の取り組み
- 2050年カーボンニュートラルの実現には、経済社会全体の根底からの変革(グリーン・トランスフォーメーション:GX)が不可欠である。新たに推進する「カーボンニュートラル行動計画」、企業・団体のイノベーションの挑戦を力強く後押しするイニシアティブ「チャレンジ・ゼロ」、サステイナブルファイナンスに係る情報開示など、GX 実現に向けた日本経済界の取り組みについて紹介する。

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一般社団法人日本経済団体連合会
会長 十倉雅和 -
1950年、兵庫県生まれ。74年東京大学経済学部卒業。住友化学工業(現・住友化学)入社。94年住友化学ベルギーS.A./N.V.出向。98年に精密化学業務室部長。2006年常務執行役員、09年専務執行役員、11年代表取締役社長、19年より代表取締役会長。
21年6月、経団連会長に就任。Society 5.0 for SDGsの実現、サステイナブルな資本主義の確立への取り組みを加速。2050年カーボンニュートラルの実現に向けたグリーン成長の創出を目指し、経済界の取り組み強化を主導。
パネルディスカッション1 (約50分)
- グリーンイノベーション
- 極めて困難な課題であるネットゼロの実現に向けては、企業におけるイノベーションが必要不可欠です。それぞれの立場から、グローバル企業としてどのような取組を進め、どのように将来的な技術革新の道筋を描いているのか等について語っていただきます。
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モデレーター
ボストン コンサルティング グループ(BCG)
マネージング・ディレクター & シニア・パートナー
津坂美樹1984年BCG東京オフィス入社、20年間のBCGニューヨーク勤務を経て現在に至る。ニューヨークでは消費財分野ヘッド、PMI (M&A後の統合) のグローバル・リーダーを5年、その後マーケティング/セールス分野のグローバル ・リーダーを7年間務め、全世界のプロジェクトを支援してきた。2013年から6年間BCGエグゼクティブ・コミッティー (経営会議) のメンバー、2019年まで7年間BCGマーケティングのグローバル・リーダー (CMO) を務めた。ハーバード大学政治学部及び東アジア研究学部卒同大学経営学修士 (MBA)
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パネリスト
エア・リキード
会長兼CEO
ブノワ・ポチエCentraleSupélecを卒業後、1981年にエア・リキードの研究開発部門にエンジニアとして入社。 1993年に戦略・組織部門のダイレクター、1994年に化学、金属・鉄鋼、石油、エネルギー市場の事業責任者を務める。1995年にエグゼクティブ・バイスプレジデントに就任し、E&C事業及びラージインダストリー事業の欧州統括を兼務。1997年、シニア・エグゼクティブ・バイスプレジデントに任命。2000年に取締役、2001年11月に経営委員会会長に就任。2006年からエア・リキードの会長兼CEOに就任し、現在に至る。フランス水素協議会の共同議長、水素協議会の共同議長を務める。
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パネリスト
ベスタス・ウィンド・システムズ A/S
社長兼CEO
ヘンリク・アンデルセン2013年にベスタス・ウィンド・システムズ A/Sの取締役に就任し、2019年より現職。2016年から2019年までHempel A/Sの社長兼CEO。施設管理サービスのグローバルリーダーであるISS A/Sで15年間、グループCFO及び欧阿中東 地域担当COOを含め、英国とデンマークで要職を歴任。
オーフス大学で国際経営を専攻後、同大学で法学修士取得。IMDビジネススクール修了。
H. Lundbeck A/Sの取締役と Maj Invest Equity 4 & 5 K/S の投資委員会メンバーも務める(いずれもデンマーク)。 -
パネリスト
IBM
元 会長、社長兼CEO
バージニア・ロメッティ2012年に会長、社長兼CEOに就任し、2020年12月にIBMを退職。在職中、ポートフォリオの50%以上を組み替え、210億ドルのハイブリッドクラウドビジネスを構築し、AI、量子コンピューティング、ブロックチェーンにおけるIBMのリーダーシップを確立。また、デジタル時代の責任あるスチュワードシップのモデルを確立。 テクノロジー倫理とデータスチュワードシップに関して業界をリードし、新しいテクノロジーを安全に社会で活用することに尽力。ノースウェスタン大学卒業、コンピューター・サイエンスと電子工学を専攻。
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パネリスト
MPower Partners
ゼネラル・パートナー
キャシー松井ゴールドマン・サックス証券会社、元日本副会⻑およびチーフ日本株ストラテジスト。1999年に提唱した「ウーマノミクス」の概念はその後広く世界に浸透し、日本政府も女性活躍推進を経済成⻑戦略として打ち上げるに至った。多様性、コーポレートガバナンスと持続可能性を経済合理性の観点から分析し、多くの企業や投資家に影響を与えている。2020年に『女性社員の育て方、教えます』を出版。ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学院卒。
パネルディスカッション2 (約50分)
- サステナブルファイナンス
- 企業の着実な低炭素移行を進めるためには、投資家や金融機関による中長期的な支援が重要です。世界のサステナブルファイナンスの進展やファイナンスを通じた企業行動変容等について、様々な立場から最新の潮流を議論します。
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モデレーター
バンク・オブ・アメリカ
在日代表
笹田珠生1991年慶応義塾大学法学部、1993年シドニー大学法学部を卒業、豪NSW州・米NY州弁護士資格を取得。同年、伊藤忠商事法務部にてプロジェクトファイナンスに従事。ニューヨークにて法律事務所に勤務した後、1998年メリルリンチ日本証券株式会社(現BofA証券株式会社)に入社。投資銀行業務に従事し、2016年から投資銀行部門の共同責任者を務める。2018年に同社の取締役に就任、2019年からバンク・オブ・アメリカ在日代表、BofA証券株式会社代表取締役社長。
東京都が設置する『Tokyo Green Finance Market』の実現に向けた検討委員会委員も務める。 -
パネリスト
PRI(責任投資原則)
CEO
フィオナ・レイノルズ責任投資原則(PRI)のCEO。 PRIは国連が支援する組織であり、3,500以上の機関投資家からの運用資産総額は100兆米ドルを超える。
金融サービスおよび年金分野で25年の経験を有する。オーストラリア退職年金受託者協会(AIST)で7年間CEOとして勤務した後、PRIへ。
投資週刊誌『Barron’s』で世界のサステナビリティにおいて“最も影響力のある20人”に選出、また『オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー』において“最も影響を与えた女性100人”に2度選ばれている。 -
パネリスト
バンコ・ド・ブラジル・エス・エイ
ブラジル銀行(BB)
最高財務責任者兼投資家担当
ジョゼー・ヒカルド・ファゴンジ・フォルニ
ブラジリア大で経済学の学位、IBMECで財政学MBA、IMD(スイス)アドバンスド・イノベーションを修得。1986年ブラジル銀行入行。ロンドンで副支店長、リスク管理部門エグゼクティブマネージャー、内部統制部門取締役、調達・インフラ・資産担当取締役。子会社BB DTVMのエグゼクティブマネージャー、関連会社BrasilcapのCFO及びCRO。BB DTVMのボード及びBBサステナビリティー委員会のメンバーも兼務している。2021年に最高財務責任者兼投資家担当CFO就任。
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パネリスト
エネル
CFO
アルベルト・デ・パオリ1993年から2008年まで、テレコム・イタリアを始めとし、ウィンド・テレコムニカツィオーニ、その後ティスカリと、電気通信産業にて従事。ティスカリでは、企画・統制責任者、CFO、戦略・M&A・ビジネス開発責任者を歴任。
2008年から2012年まで、エネルグループ(エネル)の再生可能エネルギー分野子会社であり世界の再生可能エネルギー業界をけん引するエネル・グリーン・パワー(EGP)のCFOを務める。EGPでは、スタートアップであった同社を上場企業へと導く。その後、エネルのグループ戦略責任者を経て、2014年11月にエネルCFO(最高財務責任者)に就任。 -
パネリスト
株式会社三菱UFJ
フィナンシャル・グループ
取締役 執行役会長
三毛兼承1979年入社。海外ではロンドン、ニューヨーク、バンコクなど各地に勤務し、MUFGのグローバルビジネス発展に尽力。また、国内では、営業現場での経験に加え、東京三菱銀行とUFJ銀行の合併等、数々の大型プロジェクトを主導。
国際部門共同部門長 兼 米州本部長を経て、2017年に頭取に就任。
2019年にはMUFGの代表執行役社長 兼 グループCEOに就任し、翌年に代表執行役副会長、2021年4月より執行役会長に就任。
1979年慶應義塾大学経済学部卒、1987年米国ペンシルベニア大学ウォートン修了(MBA)。
パネルディスカッション3 (約50分)
- 新興国のトランジション
- 産業化がこれから加速する地域において、ネットゼロを目指すには、地域の特色に応じた取組が求められます。それぞれの国や地域におけるトランジションに向けた取組や経済と環境の両立の観点を踏まえて議論します。
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モデレーター
独立行政法人 日本貿易振興機構
(ジェトロ)
副理事長
信谷和重東京大学法学部卒、カーネギーメロン大学院経営学修士取得。
平成2年に通商産業省(現経済産業省)入省。ジェトロロンドンセンター産業調査員、経済産業省でメディア・コンテンツ課長、地球環境対策室長、欧州課長及び中小企業庁、省貿易経済協力局、通商政策局で各総務課長、大臣官房審議官(環境問題担当)を経て、令和元年よりジェトロ副理事長。 -
パネリスト
巨化集団有限公司
会長(兼 浙江巨化股份有限公司 会長)
周 黎暘工学修士。教授クラスの上級エンジニア。浙江省の 「万人計画」や「151人の人材プロジェクト」のそれぞれにおいて選出された一人。省や省庁の重要プロジェクトを3件手がけ、フッ素化学産業向けの80以上の重要な技術革新プロジェクトの実施を組織するなど、さまざまな経験を持つ。15件の発明特許と2件の国家級の技術革新成果を取得。省の科学技術進歩賞の1等賞を4回、2等賞と3等賞を各1回受賞。現在、巨化集団有限公司の会長及び浙江巨化股份有限公司の会長、浙江師範大学の客員教授、浙江工業大学のMBA講師を務める。
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パネリスト
ペトロナス
社長兼グループCEO
テンク・ムハマド・タウフィックストラスクライド大学(スコットランド)卒業、優等学士学位(財務・会計)。イングランド・ウェールズ公認会計士協会フェロー、マレーシア会計士協会メンバー。2018年ペトロナス社副社長兼CFO就任、その後2020年7月にペトロナス社社長兼CEO就任。マレーシア東海岸地域経済発展協会及び北回廊地域発展機構監査委員会会長および同諮問委員会メンバー、ナショナルトラスト基金会長、CEOアクションネットワーク会長。ムルデカアワード基金理事、世界経済フォーラム(WEF)石油・長官フォーラム、WEF業界アクショングループおよびAPECビジネス諮問委員会メンバー。
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パネリスト
リニューパワー
創業者 会長兼取締役社長
スマント・シンハリニューパワーの創業者兼会長兼取締役社長。インドにおけるエネルギーの生産・消費のあり方の変革というビジョンを持ち、2011年に同社を設立。以来、同社は飛躍的な成長を遂げ、現在では100以上の地点で約10GWの事業を展開するインド有数の再生可能エネルギー企業となっている。起業前は、米Citicorp社と英ING Barings社で投資銀行家として活躍。インドに帰国後はAditya BirlaグループCFO、Suzlon社COOを務めた。米コロンビア大学で国際関係学の修士号、インド経営大学カルカッタ校で経営学のディプロマ、インド工科大学デリー校で技術学士を取得。
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パネリスト
WASSHA株式会社
代表取締役CEO
秋田智司2013年6月にWASSHAの前身となるDigital Grid Solutionsを創業、Power to the peopleをミッションに掲げアフリカでビジネスを通じた社会課題解決に取り組む。未電化地域向けのEnergy as a Service事業では東アフリカの現地小売店5,000店舗と提携し周辺の数百万人に電気のある暮らしを提供。日本IBM、NPO法人ソケットを経て現職。2006年早稲田大学大学院商学研究科修了。茨城県出身。
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経済産業大臣
梶山弘志