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発想力で勝負-アプリの開発で障害者支援

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有限会社オフィス結アジア

豊かな発想力から障害者支援にも役立つアプリを開発。フィンランドに現地企業を設立して、EU市場全体を視野に「人と人を笑顔で結ぶ」コミュニケーションツールの開発に力を入れる。

神奈川県藤沢市 <海外進出> 対象国・地域:フィンランド

障害者支援ツールとして注目のアプリ

ソフトウエア開発会社のオフィス結アジアは、予め登録してある言葉(最大3万字)を指で選択して音声で自らの意思を伝えるiPhone、iPod touch、iPad用のアプリケーション「指伝話(ゆびでんわ)」を開発した。同アプリは、もともと「電車内で声を出さずに相手と通話したい」という発想から生まれたものであるが、言語障害や発話障害、聴覚障害を持った人たちをサポートする障害者支援ツールとしても利用者に喜ばれている。単語ではなく文節を考慮して音声を発するため、機械的な音声にならず聞き取りやすく、電車内の会話、会議や研究発表などの長いスピーチにも活用できる。iPhoneやiPadは携帯しやすく操作性に優れていることなどから、主に福祉分野での利用の広がりが見込まれている。

ミッション参加を機にフィンランドに法人設立

コミュニケーション関連アプリを通じて社会に貢献するサービスの提供に力を入れていた同社では“ 福祉の国” フィンランドに学ぶものがあると考え、2011年11月に実施されたジェトロの「地域間交流支援事業(RIT事業)」のミッションに参加して現地視察および現地企業との商談を行った。当時はまだソフトも完成しておらず、具体的なビジネス展開も見えていなかったが、「あなたのアイデアは資本だ」という現地で出会った起業支援の担当者の言葉に促され、ヨーロッパ進出を決意した。

ミッションからの帰国後、会社設立準備に入り、ミッション参加で面談した第三セクターのフィンランド企業とコンタクトを続けた。2012年2月にはジェトロアドバイザーと面談して現地進出の際の留意点等についてアドバイスを受け、フィンランドを再訪問した。コンタクトを続けていたフィンランド企業には、起業したばかりの企業に事務所スペースを提供(有料)する制度があり、現地法人設立に向けてジェトロ同行のもと同オフィスの下見及び専門家との打合せを行った。こうしてミッション参加からわずか半年後の2012年5月に、3度目のフィンランド訪問で会社登記の手続きをして、現地法人を設立した。この間ジェトロは「地域間交流支援事業(RIT事業)」による商談支援に加え、貿易投資相談、海外ブリーフィングサービスを通じた現地経済情報、法人設立、生活環境についての情報提供など総合的支援を行い、同企業をバックアップした。

現地法人を設立したことでその後のビジネス展開も大きく様変わりし、2012年度のジェトロミッションに際しては、フィンランド・オウル市のヘスルケアプロジェクトに現地企業の立場で参加を決めたほか、ヘルシンキにある技術会社との業務提携も決まった。

フィンランドの小さな起業家を育て国力としていく考えに同社は夢を感じており、ここで得た力と夢を日本でも活かしていきたいと考えている。同社の高橋社長は「喜んでいる人がいる限り、商品開発は続けていく。顧客満足度世界一位を目指したい」と意気込みを見せる。

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欧州市場全体を視野に

将来的には、フィンランドから欧州連合(EU)市場全体を視野に入れた展開も見据えており、クロアチアの企業と代理店契約も結んだ。小さなビジネスの種を蒔き育てていくのがオフィス結の方法。ヨーロッパとアジアに拠点を持つ強みを活かしつつ、着実に芽を育てていこうとしている。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。
  • 地域間交流支援事業(RIT事業)
    日本各地の中小企業の皆様がグループ単位で海外地域との間でビジネス交流を進め、商談することを支援します。

有限会社オフィス結アジア

神奈川県藤沢市鵠沼東1-1 玉半ビル3階
0466-21-7448
http://www.office-yui.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

2013年3月

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