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“帆布(はんぷ)”を素材にした雑貨の欧州展開でブランド価値を高める

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株式会社バイストン

倉敷帆布のメーカーが“帆布(はんぷ)”を素材にした日用品・雑貨の欧州市場でのブランド確立を目標に、商品改良・開発に取り組み、海外販路拡大に成功。

岡山県倉敷市 <輸出> 対象国・地域:中国、英国、ドイツ、フランス

“ 帆布”を素材にした日用品シリーズ

厚手で丈夫な“ 帆布” は、撚り合わせた太い綿糸を使って織られるため強度があり、江戸時代は帆船の帆として、戦時中は主に軍服やトラックの幌を作る素材として重宝された。戦後、時代の変化や安価な合成繊維の出現等により生産量は減少したものの、昔ながらの天然素材であり、耐久性・通気性に優れた帆布生地を求める声も依然として根強い。

国産帆布の約7割を生産する岡山県倉敷市に本社を置くバイストンは、「JoBu」や「倉敷帆布」などのブランドを展開して、帆布を素材にした日用品やキッチン雑貨、バッグ等を製造・販売している。大正時代から続く倉敷帆布のメーカーの伝統と技術をベースに、それまでの産業生活資材としての生産事業の見直しを図り、帆布を素材にした自社製品の開発を通じて帆布生地の新しい利用方法を提唱し、付加価値を高めている。

見本市は現地ニーズを読む機会

同社は、自社ブランド「JoBu」の日用品シリーズを欧州に向けて販売し、国内外における自社のブランド価値を高めることを目的に、ジェトロの「輸出有望案件発掘支援事業」を活用して販路開拓に乗りだした。欧州展開にあたっては短期の結果にはあまりこだわらず、まずはフランスで年2回開催されるインテリアの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に継続的に出展して現地調査をもとに市場ニーズに合った商品の投入を図り、販路を拡大する方針をとった。出展に際しては、ジェトロ専門家からアドバイスを受け、素材メーカーの強みを活かした商品訴求を目指して帆布生地を使ったカタログやプレゼン用資料を用意したほか、ブランド特性が伝わりやすいよう出展ブースのレイアウトやデザインも細部まで工夫した。また、パリにコレスポンデントを設置して現地バイヤーの対応にあたるなどスムーズな商談が行える環境づくりに努め、フォローアップ体制もしっかりと整えた。

同社は、「メゾン・エ・オブジェ」は現地情報を得るマーケティング機会と位置づけ、欧州で好まれるスタイルや生活習慣などを徹底的に調査した。1回目の出展後には現地で得た情報をもとに欧州市場向けに製品の色やサイズを拡充したほか、オーブンを使った調理が多い欧州の食習慣を考慮し、鍋つかみの生地を厚くして耐熱性を高めるなど現地ニーズを反映した商品開発を行った。同見本市への2度目の出展後には、主力商品を雑貨からキッチン用品に変更し、3度目には「キッチンウェア・パビリオン」に分野を絞って出展した結果、より明確な目的を持ったバイヤーとの商談も進み、効率的な販売につながった。3度にわたる「メゾン・エ・オブジェ」出展を通じて、英国の高級インテリアショップとの定期的な取引が成立したほか、ドイツ刃物メーカーとのコラボ商品の開発も実現した。

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欧州の経験を活かして中国市場へ

その後同社は、ジェトロの「アジア・キャラバン事業」に参加してアジア市場向けに高級バッグ・中級バッグ、キッチン用品を開発したほか、ジェトロを通じて現地開催の商談会にも積極的に参加している。2011年に中国・大連市に設立した販売拠点も本格的に稼動しており、中国市場開拓に向けて今後も積極的に活動していく。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 輸出有望案件支援サービス
    輸出戦略の策定から契約締結まで専門家がお手伝いします。優秀な製品を持っていながらこれまで輸出経験がない、あるいは輸出ビジネスを躊躇している中小企業が対象です。
  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。

株式会社バイストン

岡山県倉敷市曽原414-2
086-485-2112
http://www.jo-bu.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

2013年3月

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