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伊賀焼の土鍋を使ったレシピを実演で提案

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長谷製陶株式会社

米国では馴染みのない土鍋の使い方や機能を実演でわかりやすくPRすると同時に、米国内の流通ルートを確保してビジネス体制を整え、土鍋文化の海外普及を目指す。

三重県伊賀市 <輸出> 対象国・地域:米国

伝統ある窯元が作る伊賀焼の土鍋

長谷製陶は江戸時代(天保3年)に築窯して以来、三重県の伝統工芸 “伊賀焼” を守り続けてきた窯元であるが、現在は蓄熱性がある伊賀の土の特性を活かした蒸し鍋や電子レンジ調理鍋などの製造・販売を行っている。鍋の構造や釉薬の研究・開発を重ね、IH対応や省エネタイプなど現代の生活様式に合った機能やデザインを持つ土鍋を考案してきた。特に主力商品の「かまどさん」は、「かまど炊きのような美味しいご飯を家庭で実現できる」と愛用者が多く、「グッドデザイン賞 中小企業庁長官特別賞」も受賞した人気商品だ。

同社の長谷社長は、「食卓を囲む楽しさ、美味しさまたその大切さは、日本の外でも通ずるはずだ」という思いを抱き、2010年2月に欧州視察を行った。この時、パリで行った土鍋を使った蒸し料理の実演会が好評だったことから海外販路開拓に関心を持ち、同年6月からジェトロの「輸出有望案件発掘支援事業」による支援を受けることになった。

土鍋の使い方をわかりやすくPR

長谷製陶の海外販路開拓を大きく前進させたのは、「ニューヨーク国際ギフトフェア(NYIGF)」への2度の出展である。同社は、2011年8月に開催された「NYIGF夏展」のジャパン・パビリオンに初めて出展した。ジェトロ専門家のアドバイスを取り入れて設営したブースは、和をイメージしたデザインや陳列を工夫したディスプレイが来場者の興味を引き、期間中多くのバイヤーが訪れた。また、現地代理店である米国企業の協力を得て、現地の食材に合う土鍋レシピ集を作って来場者に配布したり、電子コンロや電子レンジを使った簡単な土鍋料理を実演するなどして、米国では馴染みのない土鍋の使い方や、機能性・利便性を対面でわかりやすくPRした。さらに、展示会への出展と並行して同社は、ロサンゼルスにある日系の陶器卸売会社と米国内における流通業務を委託することで合意した。日本から出荷した土鍋を委託先の倉庫に保管し、そこを流通拠点に米国各地へ配送する物流ルートを確保して受注体制を整えた。

さらに、2012年1月開催の「NYIGF2012冬展」にも出展してバイヤーへの継続的なPR活動を行ったことで活発な商談が進み、夏展を上回る成約を獲得するに至った。実演を交えて土鍋の品質、実用性をアピールしたことに加えて、協力会社と連携して米国でのビジネス体制を整えたことが、大きな成果につながった。

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米国、台湾、そして中国へ

米国のほか、長谷製陶は独自ルートにより台湾での販路も確保した。また、ジェトロ主催の「アジア・キャラバン事業」(2010年実施)で商談した中国のバイヤーと岐阜県で行われた輸出商談会で再会し、現在も交渉を続けている。人口が多く、日本と同様に米食文化を持つ中国は魅力的な市場であり、新たな展開を期待している。

今後は、中国をはじめ米国・台湾以外の国・地域で協力会社を見つけて販路を拡大したい考えだ。シンプルな調理で素材の美味しさを引き出すことができる伊賀焼の土鍋の魅力をさらに広めていくため、今後もジェトロの海外見本市事業を通じて新たな見本市への出展に挑戦する。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 展示会・商談会への参加
    海外販路開拓のきっかけとなる展示会・商談会への出展をサポートします。
  • 輸出有望案件支援サービス
    輸出戦略の策定から契約締結まで専門家がお手伝いします。優秀な製品を持っていながらこれまで輸出経験がない、あるいは輸出ビジネスを躊躇している中小企業が対象です。

長谷製陶株式会社

三重県伊賀市丸柱569
0595-44-1511
http://www.igamono.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

2013年3月

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