自社開発のオンラインゲームのサービスを各国で提供
サイバーステップ株式会社
米国進出の経験をステップに、ゲーム開発見本市に4年連続で出展。自社運営によるオンラインゲームのサービス提供のため、世界12カ国・地域において現地法人を設立。
東京都杉並区 <輸出> 対象国・地域:米国、韓国、台湾、オランダ、ブラジル、ロシア、トルコ、ドバイ、中国、香港、フィリピン、インドネシア
オンラインゲームで世界とつながる
自社で開発したオンラインゲームの運営サービス及びライセンス事業を国内外で展開するサイバーステップは、1.ゲームタイトルの開発 2.多国進出 3.マルチプラットフォームの展開を3つの柱に、インターネット越しに世界中の人々が言語や年齢を問わずコミュニケーションできるエンタテインメント事業を手がけている。
同社代表の佐藤類氏は、高専時代にロボコンへの出場経験を持ち、卒業後、2000年4月にロボコン出場メンバーと共に会社を創業した(2001年8月 株式会社に改組、2006年7月 東証マザーズ上場)。
同社開発のゲームは、インタラクティブ性とリアルタイム性にこだわった高い技術とゲーム性を有しているのが特徴で、一定のユーザーに長く親しまれている(アクティブユーザーは100万人/ 月)。同社初の自社開発・運営タイトルの3D 対戦格闘ゲーム「GetAmped(ゲットアンプド)」(2001年発表)は、オンラインゲームが盛んな韓国で最初に人気に火が付き、アジア地域を中心にライセンスを広めていった。より良いサービスを提供するため、現在は、自社タイトルのライセンス事業から自社運営のサービス事業に切り替えつつある。
同社が活用したジェトロの主なサービス・支援
2004年10月 | タイガーゲートプロジェクトに採択され米国に現地法人を設立 |
2010年3月 | ゲーム開発見本市「GC@GDC2010」出展 |
2011年3月 | ゲーム開発見本市「GC@GDC2011」出展 |
2012年3月 | ゲーム商談会「Game Connection America」出展 |
2013年3月 | ゲーム商談会「Game Connection America」出展 |
2013年4月~ | サービス産業個別企業支援事業 |
2014年3月 | ゲーム商談会「Game Connection America」出展 |
米国に現地法人第1号を設立
同社は、米国において自社運営によるゲームサービスを提供するため、2004年、シリコン・バレーにあるジェトロのベンチャー企業支援施設「サンノべ・インキュベーション」に入居してオフィススペースの提供を受け、同年10月、米国に第1号の現地法人を設立した。しかし、その後の市場開拓が進まず、月々の収益を確保できるようになったのは2009年のことだった(現在は20万ドル/ 月の売上げを計上)。同社はこの経験から、現場任せにせず、“社長自ら現場に出向く”ことの重要性を学んだ。
同社はまた、2010年から4年連続で北米最大のゲーム開発見本市に併せて開催される「Game Connection America」(サンフランシスコ)のジャパン・ブースに参加(無料)しており、佐藤社長も会場に出向き、海外企業とのマッチング機会を得て各国に進出している。
現在までに韓国、台湾、オランダ、ブラジル、ロシア等全12カ国・地域で現地法人を設立しており、設立前には必ず現地のジェトロを訪問し、現地情報の収集から会計士・弁護士の紹介に至るまでジェトロのアドバイスを受け、海外展開を進めている。
「Game Connection America」での商談の様子
ゲームサービスの多国展開
同社は、現在26カ国・地域への進出を目標としており、各国の事情にマッチしたサービスを提供するため、現地の人材発掘に努めている(2013年9月現在、150名中40名が海外スタッフ)。また、2013年に5年ぶりに新作タイトルの正式サービスを開始しており、新規ユーザーの獲得に向けて、今後も多国進出を目指す。
ジェトロ担当者からの一言コメント
ジェトロでは、「Game Connection America」に合わせ、ゲーム分野のコーディネーターを配置。企業ニーズに沿って、商談先の提案や商談アポイントの取得をサポートした結果、自社だけではアプローチが困難な企業との商談が実現。効率的かつ効果的な商談に繋がった。
ご利用いただいたジェトロのサービス
- 展示会・商談会への参加
海外販路開拓のきっかけとなる展示会・商談会への出展をサポートします。
サイバーステップ株式会社
東京都杉並区和泉1-22-19 朝日生命代田橋ビル4階
Tel:03-5355-2085
http://corp.cyberstep.com/
従業員:150名 資本金:3億3,489万5,000円
2014年3月