イノベーション拠点設立株式会社商船三井
米国カリフォルニア州に脱炭素技術を開発するスタートアップ企業への投資を目的とした新会社「MOL Switch」を設立
商船三井グループおよび社会全体の脱炭素の実現のため、エネルギー問題の解決や脱炭素に資する技術を開発するスタートアップ企業への投資加速を目的に、「MOL Switch LLC」(読み:エム・オー・エル・スウィッチ)を2023年5月に設立。
- 現地法人名
- MOL Switch LLC
- 拠点設都市名
- パロアルト(米国カリフォルニア州)
- 本社所在地
- 東京都港区虎ノ門2丁目1番1号
- 事業内容
- 鉱石、穀物等を輸送するドライバルク船、石油・ケミカルタンカー、LNG船、自動車船、クルーズ・フェリー、コンテナ船、洋上風力発電、オフショア事業など幅広い分野に対応する総合海運事業。
拠点設立を決めた理由
- 世界一のスタートアップエコシステムへの入り込み
- 米国はシリコンバレーを中心に、脱炭素関連を含む先端的な技術が生まれる世界で最も進んだスタートアップエコシステムがあり、イノベーションへのアクセス、事業機会の探索などの機会が溢れているマーケットであるため。
- 現地エコシステムとのネットワーク強化、事業機会創出のためには、現地の拠点を設け、駐在員と現地スタッフで連携しながら取り組む必要があったため。
今後の構想について
- 全米を駆け巡り投資実績を生み出す
- グループとして、経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」において2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めている。MOL Switchが今後行う投資活動によって、グループのみならず社会全体の脱炭素の実現を目指す。
- 拠点があるカリフォルニア州を中心に東海岸を含む米国全体もカバーし、今後3年間で総額1億ドルの投資を予定。直近の実績としては、モジュール式グリーンアンモニア製造・分解装置を開発するStarfire Energy(米国コロラド州)に出資(2023年2月発表)。
協業に至るまでの経緯/イノベーション拠点設立に至るまでの経緯
日付 | 主な出来事など | ジェトロの支援等 |
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2023年1月~2023年5月 | 米国内での拠点設立に向けた情報収集・ネットワーク構築、ならびに設立準備 | ジェトロ・ニューヨーク事務所・サンフランシスコ事務所からのブリーフィングを複数回実施。ジェトロ・ニューヨーク事務所から東海岸のエコシステム関係者の紹介(いずれもJ-BRIDGEプログラム) |
2023年5月 | イノベーション拠点(MOL Switch)設立 | |
2023年9月 | カリフォルニア州パロアルトのオフィス開所セレモニー実施 |
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2024年3月