正絹羽毛ふとん株式会社

私たちは1984年に創業し、オーダーメイドの手描き友禅羽毛ふとんの販売からスタートしました。時代の変化に伴い日本全国で安価な輸入羽毛ふとんが広まる中、これら競合品と差別化を図るため、地元の企業・学術・研究機関等と共に新たな機能性ふとんの開発に着手しました。長年の羽毛ふとん製造で培った技術と、地元山形県でとれる鉱物「ゼオライト」を組み合わせ、2010年に新しい機能性繊維である「ゼオテックス」を開発しました。ゼオテックスを使った羽毛ふとんは、保温効果や消臭、調湿効果等の面でも優れており、洗濯を繰り返しても効果が持続するのが特徴で、自社の主力製品にまで成長しました。

日本国内は羽毛ふとんの普及率が高まり、市場が飽和しつつあったため、当社の優れた羽毛ふとんをより広めるため、海外にも販路を開拓することにしました。中国出身の社員が入社したことを契機に2018年に海外事業部を立ち上げ、中国への販路開拓を主眼に営業活動を始めました。2019年には中国・新センへの初輸出に成功（1,000万円程度）。中国の方からも「非常に良質」「暖かい」と好評であり、この経験で手ごたえをつかんだことから、2023年には商品名で中国における商標を登録、2023年5月には中国・昆明の老人ホームへ800万円の輸出に成功しました。
更なる拡大を目指していたところ、メッセンジャーアプリWechatを活用したジェトロの「China Japan Street」の存在を知りました。ECサイトのようなプログラムへの参加は初めてでしたが、オンラインで手軽に中国全土の様々なバイヤーに自社製品をアピールできる点に魅力を感じ、自社製品を登録しました。