株式会社ディメール

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しめ鯖の対米輸出を目指し、FDA対策に取り組み

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主な輸出品目:
しめ鯖、鯖のスモーク、いか一夜干し等
主な輸出先:
米国、香港、シンガポール、オーストラリア、アラブ首長国連邦等

株式会社ディメールは、2011年の東日本大震災で被災を経験した青森県八戸市の水産加工会社3社が合併し、新たに設立した企業。3社それぞれの得意分野を活かし、原料の仕入れ、商品開発、加工まで一貫した事業を展開している。旬の秋鯖に限定し、脂のりの良い国産の鯖を主原料としたカット済みのしめ鯖や、米酢で浅締めした生の刺身に近いしめ鯖、冷燻製法で仕上げた鯖のスモークなど、市場の潜在的ニーズを掘り起こし、特徴ある商品を提供。同社商品は農林水産大臣賞や水産庁長官賞等を受賞している。

同社の商品(カット済しめ鯖)

東アジア、東南アジア地域向けを中心に輸出実績を持つ一方、市場が大きく魅力的であるものの規制対応の難しさから長年取り組めなかった米国向け輸出への挑戦を希望。これを機に社内に海外担当を配置し、輸出プロモーター(専門家)による支援を活用した。専門家のアドバイスを受け、FDA対策や輸出向け商品の選定、英語版パンフレットの作成、現地インポーターや国内商社探しに取り組んだ。さらに、製造時に毎回新しいお酢を使用することで魚の臭いを抑えている点や、カットおよび包装済で包丁を使わずに調理できる簡便性など、米国市場のニーズに合った商品の特徴やアピール・ポイントを明確化。米国市場向けに現地ニーズをとらえた販路開拓活動を開始した。こうした活動が奏功し、その輸出量は諸外国向けも含め順調な伸びを見せている。

同社の工場施設

同社の工場施設

専門家の指導で培った海外販路拡大の手法を用いて、既に輸出実績のあった香港、シンガポール、オーストラリア、アラブ首長国連邦等への輸出も拡大。支援初年度の2020年度と比較して2021年度は1.5倍、2022年度もその倍に輸出量を拡大した。

同社の商品(冷燻製法による鯖、サーモン等のスモーク)

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株式会社ディメール

青森県八戸市
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代表取締役社長 木村 興
設立年:2005年
事業内容:水産物および他食料品の製造・加工・販売、水産物および他食料品の冷凍および冷蔵業、廻船問屋業

2023年1月

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