有限会社ジャッキーステーキハウス

沖縄から国際ビジネスを拡大、オンラインで世界市場へ挑戦中

沖縄県那覇市 ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

展開国・地域:
ベトナム、カンボジア、香港、シンガポール
事業内容:
飲食事業(ステーキハウスの経営)、外販事業(同社オリジナルの商品を国内外に販売)

取締役 長田 就高 氏

自社の工夫とジェトロの支援で、海外展開の課題に対応

当社の海外展開は、私自身のグローバルな仕事経験と、沖縄の国際化の可能性を感じたことを契機に始まりました。コロナ禍での海外展開は挑戦でしたが、海外事業を新たな柱とするべく新商品の開発も積極的に行っています。海外展開においては、価格設定が大きな課題です。日本からの輸出ではコストがかさみ、現地バイヤーと価格で折り合いがつかないことも。これに対し、容量の小さい商品を開発し単価を抑える工夫をする予定です。また、メールのレスポンスの遅さには、ベトナム版メッセージアプリを使うことで対応。やはり一度対面しないと話が進まないこともあり、今後はジェトロの海外プラットフォーム事業も利用し商談を進めたいと思っています。

当社はオンライン商談やSNS を駆使し、ジェトロ沖縄の商談会やJapan Mall 事業に参加しています。また、国際化を促進するため、経済産業省の国際化促進インターンシップ事業を活用し、海外の学生を活用したマーケティング活動も行っています。専門家からは、各国で好まれる味など商品開発のための貴重なアドバイスを受け、香港、シンガポールなど新しい市場への輸出につながりました。また、ベトナムの「Foodexpo」出展に際しては、海外バイヤーとの橋渡しや、英文資料の作成支援も受けており、国際ビジネス展開における課題を乗り越えるための大きな助けとなっています。

店舗外観




国内外で販売している自社オリジナル商品

海外展開は社内の活性化と専門家の支援が成功の鍵

当社の製品は、その味の良さで海外から高い評価を受けています。海外展開を進める中で、当社が得た最大のメリットは、常に挑戦する姿勢と社内の活性化です。ベトナム人社員が増え、彼らの熱意も私たちの原動力となっており海外展開を通じて沖縄とベトナムの更なる結びつきを深めていくことも目指しています。これから海外展開を目指す企業には、ジェトロなどの公的機関のサービスを利用することをおすすめします。専門家のアドバイスは、海外展開の道しるべとなり、方向性を見失いがちな時に大きな助けとなります。自社だけでなく、外部の意見を取り入れることで、より良い海外展開が可能になるでしょう。

専門家からのポイント

同社はベトナム人従業員を雇用しており言語や商習慣の違いについては理解されていましたが、価格面で課題を抱えていました。支援2 年目よりベトナム以外のアジアに目を向けたところ香港などから受注があり、売り込みたい地域と実際に売れる地域が異なることを経験しました。海外事業を進めながら適宜、軌道修正することの重要性を認識しています。現在は、商品力を強化して当初の目標であるベトナムに再挑戦をしています。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 新輸出大国コンソーシアム
    日本企業の海外展開を支援する全国のあらゆる支援機関が結集し、海外展開にご関心をお持ちの中堅・中小企業の皆様へワンストップの支援サービスを提供します。

有限会社ジャッキーステーキハウス

沖縄県那覇市
https://steak.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
取締役社長:伊波 よし子
設立年:1953年
従業員:40名
事業内容:飲食事業(ステーキハウスの経営)、外販事業(同社オリジナルの商品を国内外に販売)

2023年12月

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