株式会社庭建

まずジェトロの専門家とのスポット面談を経て海外展開戦略を具体化したうえで、ハンズオン支援を申し込みました。国内での日本庭園への需要が低迷する中、日本庭園文化が浸透していない海外では創業以来の実績と技術力が強みになると考え資材調達の容易さや高い経済成長率を理由にタイを展開先として選択。しかし、海外での日本庭園マーケットの欠如は大きな課題でした。そこで、日本庭園に携わる企業を巻き込みながら庭園文化を輸出すべく、試行錯誤を重ねています。今の最大の課題は、現地での施工が困難なため、信頼できるパートナー企業を探すことです。日本庭園の海外展開は、既存のマーケットがなく難しい道のりですが、まさにその挑戦が魅力です。

ジェトロの中小企業海外展開支援現地プラットフォーム事業を活用し、タイの現地コーディネーターから得た貴重な情報は、当社の海外戦略の策定に大きく寄与しました。法制度や規制の実情を理解することで、当初のアプローチを見直す必要性を痛感。ジェトロや専門家との支援面談、他の事業利用を通じて、海外展開のハードルを認識し、戦略や仮説の見通しが可能になりました。特に、日本庭園をいかに魅力的に提示するかという課題に対し、効果的なアドバイスを受けることができました。解決すべき課題は数多く存在しますが、戦略策定の支援や具体的な支援サービスの提案を受けることで、着実に道を切り開いています。

海外での事業展開は未知の市場に挑む難しさがありますが、それだけに可能性を秘めています。当社の強みは、海外にはない独自の日本庭園文化と技術力です。タイ市場での成功を足掛かりに、日本庭園の魅力を世界に広め、インバウンドを活用したビジネスモデルで、海外の人々に日本の美を体験してもらい、その魅力を自国に持ち帰ってもらう戦略を描いています。当社は、単に庭園を造るだけでなく、メンテナンスを含めた長期的な文化の浸透を目指しています。これから海外展開を目指すなら、初めに仮説や筋道をしっかり立て、固定概念にとらわれずに挑戦することが大切です。支援を受け、継続的な努力を重ねることで、新たな可能性が広がるでしょう。