株式会社マイクロン
ハンズオン支援とスポット支援で、海外展開とオンライン商談のノウハウを獲得
東京都港区、大阪市淀川区 ウェブサイト
- 展開国・地域:
- 台湾
- 事業内容:
- イメージング技術を活用した医薬品、診断薬、医療機器、バイオマーカーの開発支援、医療機器プログラム開発支援及び第二種医療機器製造販売業務
海外における研究用フリー版の利用状況から海外展開を決意し、ジェトロ支援で課題を克服
現在展開している脳画像解析プログラム「PMAneo」は、もともと研究用フリーソフト「PMA」として研究者向けに無償で提供されていました。初期の利用者は約2,000名。特に台湾からの利用が多かったことから、アジア地域でのビジネスチャンスを感じました。海外販路のノウハウがなく困っていたところ、ジェトロのハンズオン支援の存在を知ることに。海外展開の最大の課題は、法令対応です。当社の製品は医療機器プログラムであり、通常の輸出の概念に当てはまらないため、スポット専門家からのアドバイスを受け、この問題を解決しました。価格設定や販売方法についてもハンズオン支援を通じて専門家のアドバイスを得ることができました。
ハンズオン支援の初期段階でSWOT分析を実施。伸ばすべきポイントや改善点、将来のリスクを明確にすることで、社内での説明や目標共有にも活用できています。また専門家には、海外企業と商談する時の心得についても教えていただき、初期の挑戦時に感じた海外企業との交渉の難しさを克服することができました。社内に医療機器販売の海外展開経験者がいなかったため、次のステップに進むためにいつも時間がかかっていましたが、ハンズオン支援での専門家からのアドバイスが役に立ちました。さらに、スポット支援を利用して、医療機器関連の法令アドバイジングや英文契約書のレビューを受け、抱えていた課題をクリアにすることができました。
日本製の強みとハンズオン支援で、アジアでの新規市場開拓を目指す
日本製の製品は海外での信頼度が高く、これが交渉の際の強みとなります。当社のプログラムは医師の発想で開発され、必要な機能に特化しています。これにより、アジアの中小規模病院をターゲットに、低コスト・低スペックのPC でも利用可能な製品を提供することができました。海外展開のメリットとして、潜在顧客の拡大や他事業との相乗効果が挙げられます。しかし海外展開を進める際、違和感や疑問が生じることは避けられません。その際、専門家のアドバイスやハンズオン支援が非常に役立ちます。また、実際に現地で関係者と直接会話することの重要性を感じており、英語能力の向上も必要と考えています。
専門家からのポイント
同社及び製品の強み・課題を棚卸し、SWOTに落とし込みを行いました。台湾ですでにコンサル企業と契約されており、SWOTを基に最も優位性が発揮できる市場を選び出し、顧客攻略するのに最適な販売パートナーと契約しました。現在は製品の市場浸透のための施策を実施しています。同社は支援内容と課題を整理した書類を毎回ご用意いただいてから面談参加されたため効率よく支援を実施できたこと感謝しております。
ご利用いただいたジェトロのサービス
- 新輸出大国コンソーシアム
日本企業の海外展開を支援する全国のあらゆる支援機関が結集し、海外展開にご関心をお持ちの中堅・中小企業の皆様へワンストップの支援サービスを提供します。
株式会社マイクロン
東京都港区、大阪市淀川区
https://micron-kobe.com/
代表取締役社長:佐藤 道太
設立年:2005年
従業員:185名
事業内容:イメージング技術を活用した医薬品、診断薬、医療機器、バイオマーカーの開発支援、医療機器プログラム開発支援及び第二種医療機器製造販売業務
2023年12月