1. サイトトップ
  2. ジェトロ活用事例
  3. 株式会社サニーハウス:受け入れた技能研修生とともにベトナムに進出

株式会社サニーハウス
受け入れた技能研修生とともにベトナムに進出

機械・機器

ユニットハウスなどの製造、販売、レンタルを行う。地場企業で九州一円や中国地方に営業所やハウスセンター、展示場を設ける。 1988年に福岡県北九州市で創業。全員正社員で構成され、技術の伝承を図っている。ユニットハウスは短納期・ローコストを特徴として多彩な用途に活用されている。

福岡県北九州市ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

製品事例:ユニットハウス

ベトナム人実習生の受け皿を現地につくりたい

当社はユニットハウス、プレハブ、仮設ハウス、仮設住宅、物置などをオーダーで製造、販売、レンタルするメーカーです。用途は工事現場の仮設住宅から店舗・事務所・倉庫など幅広く、先般の熊本地震のように災害時の仮設住宅としての需要もあります。

当社では4年前からベトナム人技能実習生を受け入れ、ユニットハウスの製造に、彼らの力を活用しています。ユニットハウスの製造は比較的工程が多いため、技術を習得するには一定の歳月が必要になりますが、日本人だけを雇用していた頃は人の入れ替わりが激しく、製造担当者の安定確保が難しい時期もありました。しかしベトナム人技能実習生は、真面目に業務に取り組んでくれ、3年間の実習期間中は当社の業務に集中してくれます。今や彼らの力は欠かすことのできないものとなっています。

しかし、3年の実習期間を終えてベトナムに戻っても、彼らの就職先がなく、せっかく習得した技術を活かす場が無いのはもったいないと思いました。そこで、1期生の帰国までにベトナムに工場を作ることで活躍の場を設けるとともに、彼らを通じ”Made in Japan”の技術力をベトナムに広めることで両国間の人的・技術的交流を促進したいと考えました。また、実際にホーチミンを訪問した際、現地の工事現場では、ユニットハウスではなくコンテナを事務所代わりに用いていることが判明。工事現場をもつ日系ゼネコン等の企業はユニットハウスの利便性をよく理解しているので、一定のニーズがあると考えました。

一方、海外進出に関する知見が乏しいことから、自社単独で現地工場設立を迅速に進めることは難しいと考えていました。そうしたところ、ジェトロ北九州から「新輸出大国コンソーシアム」事業の紹介を受けたことをきっかけに、専門家による個別支援サービスに申し込みました。

短期間で工場を設立し、販路も確立

海外展開に限った話ではありませんが、掲げた目標は「何がなんでもやり遂げる」という強い信念をもってビジネスに取り組んでいます。しかし、本格的にベトナム進出を検討し始めた時点で、技能実習1期生が帰国するまでの残り期間は約1年しかありませんでした。一方、当社には海外展開に関するノウハウがあるわけではないため、ビジネスを進めるうえでは判断に迷う場面も多くあります。そのため、海外経験豊富な専門家の存在は、当社にとって非常に心強いものでした。工場設立予定時期から逆算し、当社担当者と専門家で課題の抽出を行い、実行可能なロードマップを練り上げるとともに、様々な点で助言をもらいました。

例えば、FS調査実施のため初めて専門家が現地出張へ同行した際は、工業団地のみならず銀行、会計事務所、コンサルタント、建設業者等を効率良くまわるため、無駄のないスケジュール調整をしてもらいました。海外での商談が不慣れな段階で出張に随行してもらい、その場で即座に訪問先との商談の感触について意見をもらえたのは非常に参考になりました。また、当然のことながら現地の会社設立であれば現地コンサルタント、資金的なことであれば銀行、工場設立のことであれば現地建設業者と、分野毎に個別の調整が必要になります。そういったとき、「自社にとって総合的に」どの業者と組むのが望ましいか、どういうスケジュールを組むべきかを相談できる専門家の存在というのは、非常に頼りになりました。


ベトナム新工場

ほぼ1~2カ月に1回の頻度で面談し、全体像を俯瞰したうえでの適確な助言をもらえたことで、迅速な現地法人設立、工場設立を達成することができたのだと考えています。

2017年10月末、ほぼ当初の目標通り工場建設が完了しました。現在は当社で学んだ技能実習生を現場ワーカーの班長クラスに据え、初回納入に向けた製品の製造に取り掛かっています。課題はまだ山積しているものの、現地でビジネスをするための「器はできた」と感じています。

今後はまずホーチミンの工場を軌道に乗せることで、将来的にはハノイ、ダナンにも工場建設を目指せれば、と考えています。特にベトナム南部では、地下鉄工事、ロンタン新国際空港の建設工事などのビッグ・プロジェクトが進行しているので、工事現場の仮設住宅などの需要に応えたいと思っています。

今後も専門家や現地事務所の知見など、ジェトロのネットワークを活用し、ベトナム市場で当社のユニットハウスの有用性を感じてもらうべく、精力的に事業を実施していきます。

ジェトロ活用のメリット

海外経験豊富な専門家から、適宜適切な助言をもらえます。海外出張時に随行してもらうことで、日本国内でメールや電話等で意見交換するだけではなかなか伝えることが難しい肌感覚が共有でき、信頼関係が構築できます。

ジェトロ 新輸出大国コンソーシアム 専門家 藤好康平から

国内市場の縮小、逼迫した人材難という中小企業の抱える諸問題に関して、真正面から取り組まれた同社ですが、社内のチームワークと責任分担が上手くなされ、ジェトロの支援を有効に活用し、予定通りの工場設立の運びとなりました。今後はベトナム工場に魂を入れていくことが課題になります。

写真 ジェトロ 新輸出大国コンソーシアム 専門家 藤好 康平

株式会社サニーハウス 代表取締役 横山裕

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。
  • 海外ミニ調査サービス
    海外取引の足がかりとなる情報をジェトロの海外事務所がお調べします。(有料/ジェトロ・メンバーズ会員割引料金あり)。
  • 海外ブリーフィングサービス
    世界約70カ所の海外事務所にて、現地一般経済事情やビジネス環境について、海外駐在員や専門アドバイザーが情報提供を行います。
  • 新輸出大国コンソーシアム
    日本企業の海外展開を支援する全国のあらゆる支援機関が結集し、海外展開にご関心をお持ちの中堅・中小企業の皆様へワンストップの支援サービスを提供します。

株式会社サニーハウス

福岡県北九州市八幡西区野面258-1
Tel:093-619-5510
URL:http://sunny-house.co.jp/company/index.html外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:代表取締役 横山 裕

従業員: 47名
資本金: 4,000万円
事業内容:ユニットハウスの製造・販売・レンタル
目的 :海外進出
対象国・地域:ベトナム・ホーチミン

2018年7月

関連情報

ご相談・お問い合わせ

現地日系企業の皆様

最寄りのジェトロ事務所にご連絡ください。