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三栄興産株式会社
世界に麦茶を届けたい一心で、輸出ビジネスを拡大

農林水産物・食品

1965年に麦茶の焙煎工場として創業。以来、大麦の主要な国内産地である佐賀県にて麦茶本来の美味しさと香ばしさを追求。佐賀県産二条大麦を使用していること、高度な焙煎技術を有していることが特徴。麦茶の他、健康茶、健康食品を製造。原料選別/浄化/断裁/焙煎/ティーバッグ加工/包装/梱包を一貫して行う。OEM製品の開発・製造にも対応。

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主力商品の麦茶

国内取引先を通じて約10年前より輸出を開始

輸出ビジネスは国内取引先を通じ、10年前より開始しました。当初の輸出先は香港とハワイでした。

その後、国内外を問わず当社の麦茶・健康茶商品が欲しい方々にお届けしたい一心で、販路拡大に取り組んできました。具体的には、輸出用パッケージ、外出時に携行できるマイボトルといった海外向け商品の改良・開発を行いました。また、当時から海外での販促活動を積極的に行い、海外で自社の商品が選ばれ、購入されていく喜びを覚えました。

販路拡大に取り組むなか、中国のバイヤーから麦茶の直接輸出の引き合いがありましたが、当時は直接輸出に関する知識やノウハウが当社には無く、特に貿易実務の知識が不足していたため、この時の引き合いでは、日本国内での受け渡し時の価格を提示するだけに留まり、FOB等の先方が希望する条件での価格提示ができず、なかなか成約に至りませんでした。その後も各国のバイヤーから引き合いがありましたが、同様の問題から確固たる商流を築けない状態が続きました。

そこで、2016年よりジェトロ輸出有望案件支援サービスの利用を開始しました。県内の国際食品ビジネスの勉強会で、当社と同様の農産加工品を製造する企業が同サービスを活用して継続的な輸出に成功した事例に触れ、成功イメージが具体的に湧いたことが同サービスを利用する決め手となりました。

同サービスでは、ジェトロの専門家と一緒に現地市場視察や、商談に積極的に参加し、海外での販促活動に邁進しました。

輸出国数、輸出額を4倍に拡大

輸出有望案件支援サービスの利用により、イギリス、タイ、マレーシア、ベトナム向け等の輸出を新たに実現しました。従前からの輸出国においても日本人向けの商流のみならず、現地に住む一般的な消費者にも麦茶をお届けする商流を確保しました。輸出ビジネスに挑戦した当初に比べ、輸出国数、輸出額は約4倍に拡大しています。

各国で商流を構築・強化するには現地での市場視察、商談、販促など地道な活動が重要です。ジェトロの専門家は、各国に同行し、適切なタイミングで助言してくれるので非常に頼りになる存在です。また、専門家からの紹介により現地バイヤーとの商談の機会も多数得られ、非常に感謝しています。

輸出ビジネスに取り組み始めたころは、社内に担当者が自分一人しかおらず、非常に苦労しました。日頃の国内業務に加え、各国からの問い合わせ対応に忙殺され、社内で輸出体制を整えることの重要性を痛感しました。2017年からは、海外出張に常時2名以上で対応するようにしており、より多くの社員が現地での経験を積めるよう配慮しています。また、2016年より食品衛生管理の国際基準であるHACCPの導入を進め、2017年末に麦茶の製造工程におけるHACCP認証を取得しました。こういった輸出への取り組みが社内全体に浸透し、各人が高い海外ビジネススキルをもつ国際ビジネスマンとして成長するよう願っています。


FoodExpo香港にて実演する緒方氏

外国企業との商談は、常に新たな発見があり非常に面白いです。緑茶に対する価格優位性や、麦茶の持つ健康効果、濃く抽出してエスプレッソのようにミルクを加えて飲む新たな飲み方など、国内での商談にも生かせる切り口がいくつも見つかりました。日本を一度離れて、海外の視点から今一度自社商品を見つめなおすことで、価格競争力や健康効果、多様性ある飲み方といった強みを再確認することができました。

麦茶は英語訳すればBarley Tea、中国語訳すればDa Mai Chaですが、「麦のお茶?いったい何でしょうか?」との反応が多く、まだまだ麦茶が世界に浸透していないと痛感しています。一方、抹茶は「Matcha」で浸透しており、麦茶も「Mugicha」での浸透を図りたいと考えています。展示会ブースや商談用パンフレットには徹底して「Mugicha」と標記しています。

世界各国で健康志向が強まる中、ノンカロリー、ノンカフェインである麦茶のビジネスチャンスは大きいと感じています。当社の麦茶を欲しがるお客様はまだまだ世界各地にいるはずです。皆様に麦茶を届けたい一心で、海外販路開拓に今後も邁進します。

ジェトロ活用のメリット

経験、知識、人脈が豊富な食品輸出の専門家に手取り足取り指導してもらうことができ、自信をもって海外で販促活動ができます。また、展示商談会に参加することで、外国企業のみならず輸出ビジネスに注力する国内企業と出会う機会もあり、多くの協力関係を築いてきました。さらに、疑問点や課題があれば随時ジェトロに相談し、一つ一つの課題をクリアしながら着実に前進することができました。

ジェトロ佐賀 山口真知から

麦茶を届けたい気持ち、大麦の香ばしさ・旨みをひき出す技術、世界各国を飛び回るバイタリティ、心技体が揃った企業。麦茶の世界進出のパイオニアとなるよう期待しています。

写真 ジェトロ佐賀 山口真知

三栄興産株式会社 代表取締役 緒方哲哉

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 展示会・商談会への参加
    海外販路開拓のきっかけとなる展示会・商談会への出展をサポートします。
  • 輸出有望案件支援サービス
    輸出戦略の策定から契約締結まで専門家がお手伝いします。優秀な製品を持っていながらこれまで輸出経験がない、あるいは輸出ビジネスを躊躇している中小企業が対象です。
  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。
  • 海外ブリーフィングサービス
    世界約70カ所の海外事務所にて、現地一般経済事情やビジネス環境について、海外駐在員や専門アドバイザーが情報提供を行います。

三栄興産株式会社

佐賀県唐津市相知町相知2635番地1
Tel:0955-62-2824
URL:http://www.skk-sanei.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:代表取締役 緒方 哲哉

従業員:22名
資本金:2,000万円
事業内容:麦茶、健康食品の製造
目的 :輸出
対象国・地域:アジア、欧州、米国

2018年7月

関連情報

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