株式会社日本リモナイト
韓国とタイ向け受注に成功

同社の意向を踏まえ、ジェトロは専門家とジェトロ熊本が中心となり同社を定期的に訪問。海外販路開拓計画を練り、海外展示会出展、出張同行や専門家の人脈の活用など多方面から支援を行った。ジェトロの海外ミニ調査などで海外のパートナー候補情報も積極的に蓄積していった。
これらの取り組みを経て、環境製品の開発に高い関心を持つ韓国蔚山大学を発掘し、商談には専門家も同席し契約内容のチェックを行うなどの支援を行った結果、成約を獲得。取引開始後の11年9月には、同大学と協定を締結し、韓国での環境分野向け阿蘇リモナイト製品の共同開発を行うこととし、13年6月には大学から紹介を受けた韓国企業より100万円の受注を得た。
さらに同年、タイCPグループのエビ養殖場の水質浄化用製品を約500万円分受注。上海近郊の都市の上海ガニ養殖場への納入にも成功した。これらの案件は今後拡大することが期待される。
同社は商談先が増えると担当者を増員、ジェトロをはじめとする支援機関のサポートをフル活用しながら、各担当が海外出張を厭わず販路開拓に汗を流した。多くの国での取引につながったのは、こうした姿勢が評価されたからこそだ。
今後の目標は、リモナイトを原料として輸出し、現地生産した製品を当該国や周辺地域にも販売していくための現地生産工場の建設だ。目標達成に向けロードマップの作成、パートナー情報の収集や関連規制の把握を進めている。