徳永製菓株式会社

海外展開が若手社員のモチベーション向上に

徳永製菓株式会社

広島県福山市
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豆菓子の製造販売

<輸出> 対象国・地域:香港、シンガポール、台湾、オーストラリア、米国、スイス、スペイン、イギリス、クウェート
写真:豆みっくす

フロンティア精神に富む老舗

徳永製菓は1869年創業の老舗豆菓子メーカー。140年以上の伝統と職人技術を誇りとしつつ、フロンティア精神に富み、常に斬新な発想と工夫により新商品開発や海外市場開拓に取り組んでいる。

2002年に開発した「竹炭豆」は、日本で最初に竹炭を菓子に使用した奇抜さが注目を集め人気を博した。05年以降は毎月新作を開発することを目標に掲げ、常時60品目以上の商品ラインナップを誇る。

「抹茶ミルク豆」や「さくら豆」など、食べる人を“楽しませる”商品が代表格だが、豆菓子のほか野菜・果物チップスも手がける。「最高の状態で商品を届けたい」という思いから、どの商品も「素材の良さを活かし、職人の技でこだわりのおいしさ」に仕上げている。

同社が活用したジェトロの主なサービス・支援

セミナー・講演会参加
貿易投資相談
バイヤー招へい
輸出有望案件支援サービス(2012年7月~14年7月)

専門家が商談を随時フォロー、海外展開が本格化

堅調な国内販売の一方で、海外市場に関心を持ち、07年に香港で開催された自治体主催の物産展に独力で参加した。商品そのものの訴求力により成約は生まれたものの、語学力とノウハウ不足、輸出後のフォローアップ不足が原因で、継続的な取引にはつながらず課題となった。

12年7月、ジェトロの輸出有望案件支援企業に採択されたことで同社の海外販路開拓は本格化した。専門家の支援を得ることで不慣れだった実務手続きがこなせるようになった。

国内外で開催される商談会に専門家が同行参加することで、価格設定や商談におけるノウハウを習得、迅速かつ着実に交渉が進んだ。商談後の対応もスムーズになった。成約見込みの高い案件については、関連商社を訪問するなどして、取引条件を交渉しながら自社の要望を伝えつつ、バイヤーの需要を満たす提案ができるようになった。バイヤーから連絡が途絶えてしまった場合でも、同社から積極的にコンタクトをとり、専門家の人脈も利用して成約にこぎつけた。

商品を展示する際の販売スタイルも工夫した。色とりどりの豆菓子を並べ、量り売りのスタイルにし、豆菓子調理器を持ち込みデモンスストレーションを行うなど、現地消費者にインパクトを与える展示を考案した。


食品輸出商談会(岡山)

海外展開が若手社員のモチベーション向上に

従来から販路拡大に取り組んでいた香港やシンガポールへの輸出が順調に拡大しているほか、米国や欧州、豪州、クウェート等の新規市場におけるスーパーマーケットへの販路を獲得することに成功した。特に、香港のスーパーマーケットの一部店舗では、専用の売り場が設けられ約30種の商品が常設販売されている。

海外事業に取り組むことで若手社員のモチベーションの向上につながった。海外営業に携わった社員の経験は、国内営業の新しい刺激となり好循環を生み出しているという。

今後もジェトロ事業を利用しながら、多彩な味付けと色の豆菓子を世界に幅広く売り出していく考えだ。


シンガポール伊勢丹での山陽・山陰フェア

世界最強の豆菓子屋を目指す
代表取締役 上迫 豊 氏

販路拡大を続け、年間輸出額を1億円まで伸ばしたい。同社製品名の「豆徳」ブランドを世界に発信し、100年ビジョンとして「世界最強の豆菓子屋」を目指す。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、Fax、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。
  • 輸出有望案件支援サービス
    輸出戦略の策定から契約締結まで専門家がお手伝いします。優秀な製品を持っていながらこれまで輸出経験がない、あるいは輸出ビジネスを躊躇している中小企業が対象です。

徳永製菓株式会社

広島県福山市胡町4-21
Tel:084-922-2710
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従業員:38名 資本金:3,000万円

2015年3月

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