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2014年上半期の対中直接投資動向
2014年上半期(1~6月)の対中投資実行額は、前年同期比2.2%増と上半期ベースでは2半期連続で増加した。契約件数は、1万973件で前年同期比3.2%増と、2013年通年の8.6%減から増加に転じた。業種別にみると、製造業は2桁減だったが、非製造業は不動産に牽引され2桁増となった。国・地域別では、香港が2桁増となり、シェアも約7割に拡大した。増加を牽引したのは、不動産を中心とした第三次産業向けの伸びが堅調だったこと、日欧米からの投資が減少する中で香港からの投資が2桁増だったことが挙げられる。また日本の対外直接投資に占める中国のシェアは微減した。本特集では、2014年上半期の対中直接投資動向について地域別に概観するとともに、韓国、香港、台湾からの動向も加えて多角的に報告する。