日中スタートアップ企業イベント「中国双創ナイト」が開催

(中国)

上海発

2018年08月13日

ジェトロが上海で開始した日中のスタートアップ企業を支援する「ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ事業(以下、ハブ事業)」の受託事業者である「匠新(ジャンシン)」(2018年6月8日記事参照)は8月2日、「ブロックチェーン」をテーマとしたイベント「中国双創ナイト」を上海市のXNODE静安で開催した。

中国双創ナイトとは、中国の双創(創新:イノベーション、創業:スタートアップ)をテーマに参加者が持ち回りで調査を行い、その内容の共有と双方向のコミュニケーションを通じて、新たな発見や気付きなどを得ることを目的としたイベントだ。現在は月1回のペースで開催している。

イベントの冒頭あいさつで、ジェトロ知的財産・イノベーション部の川俣洋史部長は「ハブ事業を通じ、日系スタートアップ企業の海外展開と現地有力スタートアップ企業の日本進出による双方向の投資拡大が期待される」と述べた。プレゼンターとして、学生枠から同志社大学の茶園将裕氏がブロックチェーンの基礎と仮想通貨以外への応用を紹介し、東京大学の西口樹里氏がブロックチェーンの中国スタートアップ企業の状況およびBAT〔百度(バイドゥ)、アリババ、テンセント3社の総称〕の取り組みを紹介した。また、若手枠からSpeciumの張雨氏がモバイルエンドストリーミングデータのブロックチェーン統合におけるブロックチェーンの応用実例、ベテラン枠からPavcelxの楊鳴一氏が分散型越境小包配達におけるブロックチェーンの応用実例を紹介した。

なお、今回は上海会場で70人以上が参加したほか、東京、大阪、福岡ともライブ中継でつなぎ、合計100人近くが参加する盛況ぶりだった。次回の双創ナイトは、同会場で9月6日に開催、テーマは「ミニプログラム」となる予定。

写真 ジェトロ知的財産・イノベーション部の川俣洋史部長によるあいさつ(ジェトロ撮影)

なお、ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ利用をご希望の方は、ジェトロのサービス「グローバル・アクセラレーション・ハブ」のページからお申し込みください。

(天野沙羅、王志燕)

(中国)

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