新エネ車の販売は2019年1~4月も順調

(中国)

上海発

2019年06月05日

中国自動車工業協会(CAAM)は5月27日、2018年の新エネルギー車生産・販売状況に関するレポートを発表した。レポートによれば、2018年の新エネ車の生産台数は127万台、販売台数は125万6,000台(自動車全体に占める割合は4.5%)となった。その中で、新エネ乗用車の販売台数は105万3,000万台で、うち純電動車が75%を占めた。

2019年1~4月の自動車販売台数は、前年同期比12.1%減だった。一方、新エネ車の販売台数は36万台で59.8%増と大きな伸びをみせており、CAAMは2019年の販売台数を160万~170万台と予想している(図参照)。中国政府が2017年4月に発表した「自動車産業中長期発展計画」では、2020年の新エネ車販売台数を200万台と設定しており、目標達成に向けて順調に販売台数が伸びている状況だ。また生産能力については、250万台に達するとしている。

蔚来、威馬、小鵬、車和家、云度、合衆など新興自動車メーカーによる生産・販売も始まっており、レポートによれば、2018年のこうした新興メーカーによる販売台数は2万6,000台に達した。中でも蔚来(1万1,300台)、云度(7,397台)、威馬(3,850台)の3企業で、新興メーカーの販売台数の約9割を占めた。

図 新エネ車の販売台数(月次推移)

(高橋大輔)

(中国)

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