コマツ、鉱石輸出量で全米トップのアリゾナ州で新施設建設に着工
(米国)
ロサンゼルス発
2025年04月08日
建設機械大手のコマツは4月3日、米国アリゾナ州メサ市で大型鉱山機械の製造などを行う新施設の建設に着工したと発表した。同社はこれまで7万5,000平方フィート(約7,000平方メートル)の施設を有していたが、新施設の建設によって面積が約21万5,000平方フィート(約2万平方メートル)と、既存施設の約3倍の規模となり、既存・新規双方の顧客へのサービス提供能力が強化されるという。「フェニックス・ビジネス・ジャーナル」(電子版4月3日)によると、同施設では主に大型鉱山機械の製造、修理、保守が行われ、ショベルカーにとどまらず、ホイールローダー、電気駆動の鉱山トラック、ブルドーザーなどの部品の再構築能力が大幅に向上し、全製品ラインに関するサービスがこの施設から提供できるようになる。
新施設には8,000万ドルが投じられ、2026年夏に完成する予定だ。同投資は地域に大きな経済的な利益をもたらすことが期待されており、建設段階で短期的に雇用を創出するだけではなく、操業開始後の数年間で最大100人の新規長期雇用を創出すると見込まれる。
アリゾナ商業公社のサンドラ・ワトソン社長兼最高経営責任者(CEO)は「アリゾナは国内で鉱石輸出量第1位の州だ。今後も成長とチャンスが期待される」と述べている。
コマツは今回の新施設について「銅産業が成長を続ける中、アリゾナはその勢いの中心にある。メサ地域でのプレゼンスを拡大することで、重要鉱物の生産をリードするこの地域の顧客とパートナーをサポートできるようになる」とコメントしている。
(堀永卓弘)
(米国)
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