シンガポールとカザフスタン間のサービス貿易・投資協定が発効

(シンガポール、カザフスタン)

シンガポール発

2025年03月07日

シンガポール貿易産業省(MTI)は3月1日、カザフスタンとの間でサービス貿易・投資(S&I)協定が同日に発効したと発表した(MTIプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

MTIは発表の中で、今回発効したS&I協定から得られる恩恵として、(1)15分野(注1)でのシンガポール企業のカザフスタン市場へのアクセス改善、(2)17分野(注2)での契約に基づくサービス提供者(注3)のシンガポールからカザフスタンへのアクセス(自然人の移動によるサービス提供)などを挙げた。

シンガポールとカザフスタン両国政府は2023年5月、S&I協定に署名していた(2023年5月26日記事参照)。ユーラシア経済連合(EAEU)シンガポール自由貿易協定(FTA)では、S&I協定が同FTAの一部として位置付けられ、加入5カ国それぞれとシンガポールとの間でS&I協定の締結が目指されている。今回締結したカザフスタンとシンガポール間のS&I協定は、シンガポール企業庁(エンタープライズシンガポール)のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで閲覧可能だ。

(注1)(1)専門医療サービス、(2)歯科治療サービス、(3)自然科学関連の研究・開発(R&D)のサービス、(4)学際的R&Dサービス、(5)委託宅地・非宅地管理サービス、(6)経営相談サービス関連のサービス、(7)ビル清掃サービス、(8)写真サービス、(9)翻訳・通訳サービス、(10)インテリア・デザイン・サービス、(11)その他特殊技能によるデザインサービス、(12)娯楽サービス(劇場、楽団、サーカスを含む)、(13)染色サービス、(14)葬儀・火葬など葬式関連サービス、(15)理容・美容サービス。

(注2)(1)法律サービス、(2)経理・簿記サービス、(3)税務サービス、(4)建築関連サービス、(5)エンジニアリングサービス、(6)総合エンジニアリングサービス、(7)都市計画・造園サービス、(8)コンピュータと関連サービス、(9)広告サービス、(10)市場調査サービス、(11)経営相談サービス、(12)経営相談サービス関連のサービス、(13)化学的試験と分析サービス、(14)鉱業関連サービス、(15)科学的・技術的な顧問サービス、(16)アフターセールスサービス契約に基づく機器(輸送機器を含む)の整備、修理サービス、(17)環境サービス。

(注3)少なくとも5年の専門経験が必要。

(朝倉啓介)

(シンガポール、カザフスタン)

ビジネス短信 58357082984178be