日本産青果物試食調査会がリヤドで開催

(サウジアラビア、日本)

リヤド発

2025年02月27日

日本青果物輸出促進協議会(J-FEC)は2月25日、サウジアラビアの首都リヤド市内の日本食レストランROBATAで、レストラン関係者、卸売事業者、現地消費者、インフルエンサーなどを対象にした日本産青果物試食調査会を開催した。当日は約50人が参加したほか、森野泰成・駐サウジアラビア大使が出席した。

森野大使は「日本には四季があり、気候が異なる。青果物は昼夜の寒暖差を利用するなど栽培にも工夫している。日本の生産者は品質にこだわっており、その結果、日本産青果物は甘み、香り、食感に優れ、世界中で高い評価を受けている」と語った。また、J-FECの坂治己事務局長は「日本には整備された農地、優れた品種、高度な栽培技術があり、これら資源を活用して高品質の青果物を生産している。近い将来、日本産青果物がサウジアラビアの人々の手に届く日を心から楽しみにしている」と述べた。

会場内には、日本から持参したメロン、イチゴ、サツマイモ、柑橘(かんきつ)類など計31品目が展示された。参加者に聞いたところ、「日本産青果物はどれも大変おいしい。今回展示している商品は、サウジアラビアでは試食することができないものばかり。条件が合えば購入することも検討したい」「日本産青果物は全体的にレベルが高い。生産者が創意工夫しながら育てているのがよくわかる」など好意的なコメントが多く寄せられた一方で、「日本産青果物はサウジアラビアで目にする機会がなく、一般的に認知度は高いといえない。どの購買層に訴求するのかマーケティングも重要になるだろう」との意見も寄せられた。

今回のJ-FECによる取り組みを通じ、日本産青果物の認知度向上と輸出拡大につながることが期待される。

写真 日本産青果物展示の様子(ジェトロ撮影)

日本産青果物展示の様子(ジェトロ撮影)

写真 会場内の様子(ジェトロ撮影)

会場内の様子(ジェトロ撮影)

(林憲忠)

(サウジアラビア、日本)

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