2024年12月のCPI上昇率、前年同月比17.0%
(エチオピア)
アディスアベバ発
2025年02月17日
エチオピア統計局(ESS)は1月9日、2024年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比17.0%と発表した。11月の同16.9%とほぼ変わらなかった。
項目別では、食料品・非アルコール飲料が18.7%上昇だった。砂糖・ジャム・蜂蜜・チョコレート(40.6%)、油脂類(32.4%)、その他の食品(31.7%)、非アルコール飲料・コーヒー(27.2%)で特に高い上昇率となった。一方、パン・穀物(13.3%)、野菜(17.2%)、肉(18.7%)は10%台の上昇にとどまった。
非食料品は14.4%上昇だった。アルコール飲料・たばこ(20.1%)、レストラン・ホテル(19.2%)などが20%前後の上昇率となる一方、通信(0.3%減)はマイナスとなった。住宅・水道・電気・ガス(14.7%)、家具・家庭用品(11.2%)は10%台、衣類・履物(4.4%)、教育(8.3%)は1桁台の上昇に収まった。
輸入物価に影響を与える為替も、現在は落ち着きを取り戻している。エチオピア国立銀行(NBE、中央銀行)は2024年7月に、外国為替制度を市場ベースの自由な売買が可能な制度へと移行した(2024年8月2日記事参照)。これにより、制度移行前に1ドル=57.49ブル程度で管理されていた相場は、同年7月29日には74.74ブル程度まで下落、その後も下落が進み、10月1日時点で1ドル=120.91ブルだった。11月1日に121.10ブル、12月2日に122.01ブルと120ブル台で推移している。
(石川晶一)
(エチオピア)
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