ジェトロ、宮崎県企業に対して米国でビジネスツアーを開催

(米国)

ロサンゼルス発

2025年02月05日

米国の日系スーパーマーケット、ミツワマーケットプレイスのカリフォルニア州トーランスデルアモ店などで1月17~27日、宮崎産の食品を紹介する「宮崎フェア」が開催された。日向夏ポン酢や天日たくあん、柚子胡椒(ゆずこしょう)、甘口しょうゆ、焼酎など20社の101商品が販売された。ジェトロは1月17日、同フェアに合わせて渡米した宮崎県の食品関係企業7社10人を対象に、米国向け輸出を促進するための「ビジネスツアー」を開催した。同ツアーは、米国の食品市場を理解し、米国向け輸出を一層拡大することを目的に実施された。

同ツアーは、ミツワの濱松孝明副社長との意見交換に始まり、現地の日系レストラン関係者とのランチミーティングを行った。また、食品関連規制に詳しい弁護士から米国食品医薬品局(FDA)やカリフォルニア州の規制の状況、日系デザイン会社からパッケージのデザイン、日系食品商社から米国で売れる商品について、それぞれブリーフィングがあり、参加者との意見交換や交流会の機会も設けた。

写真 宮崎県企業と日本食レストラン関係者とのランチミーティング(ジェトロ撮影)

宮崎県企業と日本食レストラン関係者とのランチミーティング(ジェトロ撮影)

写真 日系食品商社の説明に耳を傾ける参加者(ジェトロ撮影)

日系食品商社の説明に耳を傾ける参加者(ジェトロ撮影)

参加した企業からは、「米国は非常に期待している市場。ビジネスツアーを通じて、米国の市場をより深く理解することができた」「レストラン関係者から当社の商品について直接意見をいただけたことは、貴重な機会となった」「近くFDAの査察があり大変勉強になった。デザインについても今回のツアーをきっかけに看板商品の海外向けデザインを考えたい」といった声が聞かれた。

また、現地の日本食レストラン関係者からは、「商品の試食や説明を通じ、宮崎県の地域の魅力を肌で実感することができた。思いのこもった商品の取り扱いについて、検討したい」という声が聞かれた。

日本産の農林水産物・食品の対米輸出を支援する官民一体の枠組みである米国輸出支援プラットフォームでは引き続き、食品関係企業の米国展開を支援していく。

(木村恒太)

(米国)

ビジネス短信 ce659c010fa29054