会計士など専門職のサウジアラビア人の雇用義務比率を引き上げ

(サウジアラビア)

リヤド発

2025年02月04日

「サウダイゼーション(サウジアラビア人の雇用拡大政策)」の一環として、サウジアラビア人材・社会発展省は1月26日、商業省、地方自治・住宅省などと協力し、対象となる専門職に対して新たなサウジアラビア人の雇用義務比率(注)の引き上げを発表した。

対象となる専門職とサウジアラビア人雇用義務比率の例は次のとおり。

  1. 歯科医療従事者(従業員3人以上の事業所対象)2025年7月27日から:45%、2026年1月27日から:55%
  2. 会計士(5人以上の事業所対象)2025年10月27日から5年間で70%まで段階的に比率が引き上げられる。
  3. 工業エンジニア(5人以上の事業所対象)2025年7月27日から:30%

サウジアラビア人の雇用機会を創出することにより、「ビジョン2030」の目標値の1つである失業率の引き下げに貢献するとしている(2024年5月9日記事参照)。

(注)2011年6月に人材・社会発展省から発表されたサウジアラビア人雇用義務基準「ニタカート・プログラム」に基づき、各企業が業種と企業規模に応じたサウジアラビア人の雇用割合を順守する必要がある。2021年5月に改正PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が発表されている。

(平田若菜)

(サウジアラビア)

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