2024年のGDP成長率は1.3%、2年ぶりのプラス成長

(サウジアラビア)

リヤド発

2025年02月10日

サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)は1月30日、2024年の実質GDP成長率(速報値外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が1.3%となり、2年ぶりのプラス成長だったことを発表した。2023年の成長率はマイナス0.8%だった。また、2024年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率は前年同期比4.4%と過去2年間で最高の成長率を記録した。

2024年の実質GDP成長率を分野別にみると、非石油部門が4.3%、政府サービス部門が2.6%でプラス成長を後押しし、石油部門はマイナス4.5%だった。また、2024年第4四半期(10~12月)の季節調整値(前期比)の成長率をみると、全体で0.3%になった。非石油部門が1.3%、政府サービス部門が0.6%の成長となった一方、石油部門はマイナス1.5%だった。

IMFは2025年1月17日に発表した「世界経済見通し(WEO)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」で、サウジアラビアの2024年の成長率予測は1.4%とし、2024年10月予測から0.1ポイント引き下げた。これは、石油減産が延長されたことが影響している。OPECプラスは12月5日に第38回閣僚級会合を開催し、前回会合(2024年6月開催)までに合意した現行の減産方針について、2026年12月31日まで1年間延長して実施することで合意している(2024年12月9日記事参照)。

(平田若菜)

(サウジアラビア)

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