第48回バグダッド国際見本市が開催
(イラク、日本)
ドバイ発
2025年02月17日
イラクの首都バグダッドで2月1~7日、第48回バグダッド国際見本市が開催され、21カ国と1地域(注)から700社以上が出展した。同見本市は例年11月上旬の開催だが、今回は2月に延期しての開催となった。
開会式でイラクのムハンマド・シヤーウ・スーダーニー首相は「バグダッド国際見本市がイラクの開発への貢献を企業が検討する場となり、機会や理解、提案が集まる場、出会いのプラットフォームとなることを望んでいる」と述べ、具体的な成長分野としては、住宅建築分野や保健医療分野のほか、「開発道路プロジェクト」(2024年4月24日記事参照)について言及した。
同展示会では、在イラク日本大使館の主催によるジャパンパビリオンも設置され、現地でビジネスを展開する日本企業のイラク現地代理店など23社・団体が出展した。2月2日にはジャパンデー式典が開催され、開会式では遠藤彰・駐イラク日本大使が登壇し、「23社の日本企業の参加はイラク市場に対する日本企業の強いコミットメントと大きな関心を示している」と述べた。
ジェトロもジャパンパビリオン内にブースを出展し、イラクの現地スタッフがイラクでのビジネス展開を希望する日本企業の製品サンプルやカタログを来場者に案内した。イラク国内の旺盛な建築需要を受け、建築資材や工具に高い関心が集まったほか、日用品や化粧品にも多くの来場者が関心を示した。
ジェトロのブース(ジェトロ撮影)
なお、日本の外務省はバグダッドを含むイラク一部エリアを危険レベル4の退避勧告に設定している(2023年6月16日記事参照)。
(注)イラク、ヨルダン、オマーン、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、サウジアラビア、トルコ、チュニジア、リビア、日本、中国、イタリア、パキスタン、インド、スウェーデン、ロシア、ドイツ、レバノン、スペイン、エジプト、英領インド洋地域
(太田尭久、オマール・アル・シャメリ)
(イラク、日本)
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