ジェトロ、メゾン・エ・オブジェで日本企業47社の出展を支援
(フランス、欧州、日本)
海外展開支援部販路開拓課
2025年02月10日
ジェトロは、1月16~20日にフランスのパリ・ノールビルパント見本市会場で開催された欧州最大級のインテリアデザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ2025年1月展」(主催:SAFI)で、日本企業47社の出展を支援した。
メゾン・エ・オブジェは1月と9月の年2回開催されており、2025年1月展のテーマは「SUR/REALITY」。シュルレアリスム運動100周年を祝い、シュルレアリスムが現代のクリエーションに与える影響を浮き彫りにし、新たな表現の可能性を示すことに焦点があてられた。会場内に複数設けられた特設展では、独創的な空間デザイン、詩的な作品が展示された。
上下さかさまの空間(天井)。SUR/REALITY特設展にて(ジェトロ撮影)
展示会外観(ジェトロ撮影)
見る方向で空間の色彩が変化する廊下。SUR/REALITY特設展にて(ジェトロ撮影)
主催者は2025年1月展について、「国外からの来場者数の増加は、国際的な勢いを象徴している。国際的なコミュニティが当展示会のビジネスを後押しし、消費意欲をかき立てたことを示している」と述べた。149カ国から6万9,086人が来場し、国外からの来場者数は3万323人となった。前年の1月展と比較すると、来場者数はほぼ横ばいだが、国外からの来場者の割合は2%増加し、国数も増えた。
出展総ブランド数は59カ国2,377ブランド(うち国外から1,413ブランド、新規594ブランド)。フランスを除く国別の出展ブランド数ランキングでは、イタリア、ベルギー、スペイン、オランダ、ドイツの欧州勢に続き、日本が6位に。78ブランド(65ブース)が出展し、ジェトロでは47社(ジャパンブース初出展企業は21社)の出展支援を行った。「インテリア界のパリコレ」ともいわれる本見本市は、出展スペースの確保が難しいことでも有名だ。ブース位置は主催者の事前審査によって指定されるため、他に比べ出展へのハードルが高く、事前視察を行う日本企業も多くみられた。
多くのブースが立ち並ぶ会場内(ジェトロ撮影)
ブースに立ち寄る多くの来場者(ジェトロ撮影)
ジェトロの同見本市への出展は20周年を迎え、見本市支援の中で歴史ある事業となり、一層幅広い支援を行っている。
現地情報の提供、主催者発行のニュースレターやSNSを通じた広報支援に加え、会期前のセミナーや現地専門家による個別コンサルテーションも組み合わせ、出展効果を最大化するための各種支援を実施。会期前後の営業活動用にパリ市内の小売店リストも提供し、好評だった。
出展企業からは、「ジェトロからのタイムリーな情報発信により、効果的に準備を進めることができた」「広報支援が有効だった」「自社製品の海外バイヤーからの評価が確認できた」「多くのお客様との出会いがあり、商談に結び付くことで今後の方向性が見えた」などの声が寄せられた。
(鈴木優香)
(フランス、欧州、日本)
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