2024年のASEAN主要6カ国の訪日外客数、400万人超えで過去最高
(ASEAN、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)
調査部アジア大洋州課
2025年01月17日
日本政府観光局(JNTO)は1月15日、2024年の訪日外客数(訪日客、注1)の統計を発表した(添付資料表参照、注2)。ASEAN主要6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)からの訪日客数の合計は430万4,200人と過去最高を更新し、世界からの訪日客数合計(3,686万9,900人)の11.7%を占めた。ASEAN主要6カ国の訪日外客数は、JNTOが集計を開始した2003年(44万1,602人)と比較して約10倍に拡大した。
国別に見ると、タイが114万8,900人(前年:99万5,558人)と最も多かった。続いてフィリピンが81万8,700人(同62万2,293人)、シンガポールが69万1,100人(同59万1,267人)、ベトナムが62万1,100人(同57万3,916人)、インドネシアが51万7,600人(同42万9,382人)、マレーシアが50万6,800人(同41万5,712人)だった。タイは新型コロナウイルス禍の2020年以降で初めて100万人を超え、新型コロナ禍前の数値まで回復した。
前年と比較して、順位に変動はなかったが、伸び率で見ると、フィリピンが31.6%と最も増加した。続いてマレーシアが21.9%、インドネシアが20.5%、シンガポールが16.9%、タイが15.4%、ベトナムが8.2%だった。また、2024年は世界からの訪日客数も、前年比47.1%と大幅に増加したとともに、過去最高だった2019年の訪日客数から約500万人増加し、過去最高を更新している。
(注1)この統計で「訪日客」とは、外国人正規入国者のうち、観光やビジネス、駐在、留学などの目的で来日した入国外国人旅行者のことで、永住や乗員などの外国人は除く。
(注2)2019年と2023年の数値は確定値。2024年のデータのうち、1~10月は暫定値、11~12月は推計値(概数)。
(西村公伽)
(ASEAN、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)
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