米国がワインと蒸留酒の容量規制を緩和、日本産ワインは輸出に追い風
(米国、日本)
シカゴ発
2025年01月14日
米国財務省酒類・たばこ税貿易管理局(TTB)は1月10日、蒸留酒とワインの容量規制を緩和する最終規則を官報で公示し、同日から施行した。
新たに流通が認められる容量は次のとおり(注)。
- ワイン(13種類):180ミリリットル(ml)、300ml、330ml、360ml、473ml(16オンス)、550ml、568ml(19.2オンス)、600ml、620ml、700ml、720ml、1.8リットル(L)、2.25L
- 蒸留酒(15種類):187ml、250ml、331ml、350ml、355ml、475ml、500ml、570ml、700ml、710ml、945ml、1.5L、2L、3L、3.75L
ワイン・蒸留酒の容量規制については、2020年1月1日に発効した日米貿易協定のサイドレターで、改定に向けた協議を行うと明記した。焼酎や泡盛が含まれる蒸留酒の4合瓶(720ml)や1升瓶(1.8L)については、2021年の最終規則改正により流通可能な容器として認め、ワインの4合瓶(720ml)は今回の規制緩和で初めて認められた。日本で主に流通している720mlサイズをそのまま米国向け輸出に充てることができるため、製造事業者にとっては輸出にかかる負担が軽減され、輸出がしやすくなるものと考えられる。
(注)最終規則施行前までに米国で流通可能だった容器は次のとおり(2021年1月8日記事参照)。
- ワイン:50ml、100ml、187ml、200ml、250ml、355ml 、375ml、500ml、750ml、1L、1.5L、3L
- 蒸留酒:50ml、100ml、200ml、375ml、700ml、720ml、750ml、900ml、1L、1.75L、1.8L
(冨樫達也)
(米国、日本)
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