ナイジェリア、BRICSにパートナー国として参加
(ナイジェリア、南アフリカ共和国、ベラルーシ、ボリビア、キューバ、カザフスタン、マレーシア、タイ、ウガンダ、ウズベキスタン)
ラゴス発
2025年01月29日
ブラジル政府は1月17日、ナイジェリアがBRICS(注)のパートナー国になったことを発表した。ナイジェリア政府も翌18日にBRICSからの招待を受け入れたと発表した。パートナー国は、2024年10月にロシア西部のカザンで開催された第16回首脳会議で創設されたもので(2024年10月31日記事参照)、ナイジェリアは、ベラルーシ、ボリビア、キューバ、カザフスタン、マレーシア、タイ、ウガンダ、ウズベキスタンに次ぐ9番目のパートナー国としての参加となった。
BRICSはグローバルサウスの国々との連携を図ることを目指している。パートナー国は正式な加盟国ではなく、準加盟国に相当するが、BRICSの2国間、多国間の協力において、「貿易と投資」「開発融資(例えば、新開発銀行とのパートナーシップ)」「技術交流とイノベーション」「気候変動や平和・安全保障など地球規模の問題での外交支援」といった分野で、協力を通じた利益が期待できる。一方、BRICSはパートナー国との提携を深めることで、影響力とその活動範囲を強化している。
複数の報道によると、ナイジェリアはパートナー国になるにあたり、2024年12月に開催された南アフリカ共和国との2国間協議で南ア政府に対し、G20とBRICSの加盟へのサポートを要請していたとされている。また、バヨ・オナヌガ大統領報道官は、BRICSの新開発銀行(NDB、通称:BRICS銀行)への加盟を追求していると報道されている。
(注)Brazil、Russia、India、China、South Africaの頭文字。2025年1月時点で、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国、イラン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、エチオピア、インドネシアの10カ国が正式加盟国となっている。
(奥貴史)
(ナイジェリア、南アフリカ共和国、ベラルーシ、ボリビア、キューバ、カザフスタン、マレーシア、タイ、ウガンダ、ウズベキスタン)
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