デジタルエンターテインメントのイベント、ハイデラバードで開催

インド南部テランガナ州ハイデラバードで11月13～17日、デジタルエンターテインメント（注1）の南アジア最大級の祭典「インディア・ジョイ2024」が開催された。アニメーション、視覚効果技術、ゲーム、コミック、映画業界の専門家らが参加し、業界の未来についての話し合いや、関連商品の展示が行われた。

同イベントは、メディアやエンターテインメントのエコシステム促進・発展を目的とした非営利団体「テランガナVFX・アニメ・ゲーム協会（TVAGA）」と、テランガナ州政府が共催した。米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（AMD）などがイベントを支援し、IT大手のマイクロソフト、メタなど500社以上から担当者が参加した。また、ゲームやコスプレのイベントも開催され、一般のアニメ、ゲームファンらも集まった。

イベント内で行われたゲーム開発者らによるパネルディスカッションでは、新作ゲームの発表や市場トレンドに関する議論が行われたほか、国際アニメーションフィルム協会インド支部（ASIFA India、注2）のセミナーでは、最新のアニメ制作技術が紹介された。また、インドゲーム開発者協会（GDAI）とインド商工会議所連盟（FICCI）の間で、インドのビデオゲーム産業の持続可能な成長とイノベーションの推進を目的とした覚書が締結された。このようなパートナーシップやイベントの開催は、インドのデジタルエンターテインメント産業の成長を加速させ、技術開発を強化すると期待される。

（注1）映画、音楽、ゲームなどオンラインやデジタル技術を利用した娯楽コンテンツ

（注2）インドでVFX、アニメーション、ゲームのアートと専門職などを促進することを目的に設立された非営利団体

（ジェニカ・カルラ、川崎宏希）