GJ州で再エネ展示会「RE-Invest」開催、政府目標達成に意欲
(インド)
アーメダバード発
2024年09月24日
インド西部グジャラート(GJ)州を訪問したナレンドラ・モディ首相は9月16日、州都ガンディナガールで開催された再生可能エネルギー関連展示会「RE-Invest(Renewable Energy Global Investors Meet & Expo)」の開会式に出席した。同展は、インド新・再生可能エネルギー省(Ministry of New and Renewable Energy:MNRE)が2015年に初めてニューデリーで開催し、今回で4回目となる。オーストラリア、デンマーク、ドイツ、ノルウェーがパートナー・カントリーとして名を連ね、デンマークのモーテン・ブズコフ・ビジネス相やドイツのスベニャ・シュルツェ経済協力・開発相も開会式に参加した。
モディ首相は開会式のあいさつで、「『グリーンな未来』や『ネットゼロ』はただのうたい文句ではなく、インドのコミットメントの表れである。私たちはエネルギーを自給できない。そのため、太陽光、風力、原子力、水力発電の上にインドの未来を築くという選択をした」と述べた。その一例として、家屋上へのソーラーパネルの設置に対して最大7万8,000ルピー(約13万2,600円、1ルピー=約1.7円)の補助金を支給するインド政府の「スリヤ・ガル(太陽の家)」スキームを紹介。すでに1,300万以上の家庭が本スキームに登録し、うち約32万5,000家庭で設置が完了しているという。
また、GJ州では再生可能エネルギーの活用が進んでおり、ブペンドラ・パテル州首相は17日に行われたGJ州セッションにおいて「GJ州は風力や太陽光発電で国をリードしており、50ギガワット(GW)を超える州の発電容量のうち54%を再生可能エネルギーが占めている」と語った。
インド政府は、非化石燃料による発電容量を2030年までに500GWに引き上げるという政府目標(2021年11月5日記事参照)を掲げており、本展示会には太陽光、風力、水素、廃棄物発電などに関連する地場有力企業が出展し、海外からはシンガポールの複合企業セムコープ・インダストリーズなどがブースを設けた。
(吉田雄)
(インド)
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