サウジアラビア、韓国でビジネスフォーラム開催

(サウジアラビア、韓国)

リヤド発

2024年08月07日

韓国の首都ソウルで7月30日、サウジアラビア・韓国ビジネスフォーラムが開催された。マジッド・ビン・アブドゥッラー・アール・カサビ商業相がサウジアラビア企業代表者55人を派遣した。韓国からは現代自動車やコーロンなど100社、両国の官民合わせて約400人が出席した。

サウジアラビア国営通信によると、カサビ商業相はサウジアラビアと韓国の戦略的貿易関係について「サウジアラビアと韓国間との貿易額は2019年から2023年の間に350億ドルに達した。また、2023年4月までにサウジアラビアは174件の商業登録を韓国企業に発行した」と述べた。韓国の鄭仁教(チョン・インギョ)通商交渉本部長は「サウジアラビアと韓国の経済・貿易パートナーシップはさまざまな分野で拡大している。自動車産業や造船産業などの分野に加え、AI(人工知能)やデータセンター、スマートシティーなどの新興分野も拡大している」と述べ、「韓国・湾岸協力会議(GCC)自由貿易協定(FTA)が経済協力を新たなレベルに引き上げる」と強調した。

同フォーラムは国際競争センター(NCC)、サウジアラビア商工会議所連合会、大韓商工会議所が主催し、次の2つの対話セッションが実施された。

  1. イノベーションとテクノロジー:サウジアラビア投資省(MISA)、サウジアラビア中小企業庁(Monshaat)、サウジデータ・AI庁(SDAIA)、韓国からは企業のネイバー(Naver)、リベリオンズ(Rebellions)が登壇し、イノベーションとテクノロジー導入促進における政府のイニシアチブの役割について議論した。
  2. 先進製造業とインフラ:省庁・研究機関の代表者が登壇し、先進製造業での主要な開発分野と、インフラ開発のデジタル変革がもたらす課題と機会について議論した。

今回のフォーラムで建設、エネルギー、医療分野にわたる9件の覚書が締結されている。

(林憲忠)

(サウジアラビア、韓国)

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