2024年上半期のイスラエルのハイテク私募ファンド資金調達額は51億ドル
(イスラエル)
テルアビブ発
2024年07月25日
イスラエルのスタートアップエコシステム振興を担う非営利機関スタートアップ・ネーション・セントラル(SNC)は7月17日、2024年上半期のハイテク企業の資金調達動向などを分析したレポートを公表した。
同レポートによると、イスラエルでは新興企業7,158社と投資家217社がアクティブに活動しており、2024年上半期の私募ファンドの資金調達額は前期の2023年下半期と比べ31%増の51億ドルで、投資ラウンドは322件だった。1億ドルを超えるメガ・ラウンドが14件で28億ドルに達し、私募ファンド資金調達総額の56%を占めた。
分野別でみると、サイバーセキュリティーが27億ドルで52%を占め、たとえばユニコーン企業Wizの資金調達額は10億ドルに達した。その他では、ビジネス・ソフトウエアが5億7,600万ドル、気候テックが5億6,600万ドル、フィンテック・インシュア(保険)テックが4億4,700万ドル、ヘルステックは4億5,500万ドルと続いた。
M&Aによるエグジットは29件、41億ドルで、前期より7割増加した。
上場企業による増資額は8億2,500万ドルとなり、前期比で10%減少した。内訳をみると、公募増資は54%増の4億6,600万ドルで、私募増資(PIPE)は90%増の3億5,900万ドルだった。
(アンナ・ジュコブ、中溝丘)
(イスラエル)
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