第2四半期の経済成長率、前年同期比2.9%、前期と同水準
(シンガポール)
シンガポール発
2024年07月24日
シンガポール貿易産業省(MTI)は7月12日、2024年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率の速報値(注)を前年同期比2.9%と発表した。成長率は第1四半期(3.0%)からほぼ横ばいだった。季節調整済み前期比は0.4%成長し、前期(0.3%)からわずかに成長が加速した。
産業別にみると、製造業は前年同期比0.5%増と、前期(マイナス1.7%)からプラスに転じた。MTIは、バイオメディカル製造と精密工業を除く全の分野で生産が拡大したことを理由に述べた。季節調整済み前期比でも0.6%成長し、前期(マイナス5.3%)からプラスに転じた。建設業は前年同期比4.3%(前期は4.1%)成長した。MTIは、公共部門で建設受注高の増加に支えられたことによる成長だとした。季節調整済み前期比では、前期(マイナス1.9%)から転じて、2.4%成長した。
サービス業は前年同期比3.3%(前期は4.3%)成長した。うち「卸売・小売業と運輸・倉庫業」のセクターで、前年同期比2.5%成長したが、前期(3.9%)からは成長が減速した。このほか、「情報・通信業、金融・保険業と専門サービス業」が5.6%(前期5.7%)、「宿泊・飲食サービス業、不動産業、管理・サポートサービス、その他サービス」が1.9%(前期3.0%)成長した。
(注)速報値は主に2024年4~5月の統計に基づく。
(糸川更恵)
(シンガポール)
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