アラブ連盟首脳会議が開催、パレスチナ・イスラエル問題の平和的解決を
(中東、バーレーン、パレスチナ、イスラエル、日本)
ドバイ発
2024年05月20日
第33回アラブ連盟首脳会議が5月16日にバーレーンのマナマで開催された。会議では、パレスチナ・イスラエル問題の解決に向けた協議が議題の中心になった。
アラブ連盟は、パレスチナの国家承認を前提にイスラエルとの2国家間での平和解決策の模索を主張し、最終宣言の「バーレーン宣言」に採択された20項目の中でもパレスチナ問題に関する記述が大きく割かれていた。ガザ地区へのイスラエルによる侵略の阻止と人道的惨事に終止符を打つこと、同地区に適切な人道支援の参入、とりわけ国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)による運営の必要性を訴えた。また、パレスチナ自治政府(PA)のマフムード・アッバース議長の提言による、パレスチナ問題の包括的かつ平和的解決を目的とした国際和平会議の開催も宣言に採択された。
アラブ連盟加盟国の21カ国・1機構の首脳に加え、アントニオ・グテーレス国連事務総長が出席し、スピーチで人道的停戦の必要性やUNRWAによる全面的なサポートと資金の必要性について言及した。
また、バーレーンのアブドゥルラティーフ・ビン・ラーシド・アル・ザヤーニ外相は記者会見で、アラブ連盟にとっての他国・他地域との戦略的対話とパートナーシップの重要性について述べ、その一環で日本と首脳会談および会議を実施する予定であることを発表した。
(清水美香)
(中東、バーレーン、パレスチナ、イスラエル、日本)
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