3月の自動車生産、前年同月比23.1%減の13万8,331台

(タイ)

バンコク発

2024年05月07日

タイ工業連盟(FTI)は4月25日、2024年3月の自動車生産台数が、前年同月比23.1%減の13万8,331台だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。今回の発表によれば、2024年3月の部門別では、乗用車が18.4%減の5万2,099台、開放式の荷台がある小型貨物自動車・ピックアップトラックなどの商用車が25.7%減の8万6,232台となった。自動車生産台数全体の66.4%を占める輸出向けは9.1%減の9万1,808台で、国内販売向けは41.0%減の4万6,523台。

2024年1~3月累計の自動車生産台数では、前年同期比18.5%減の41万4,123台となった。部門別では乗用車が13.6%減の15万5,049台、ピックアップトラックなどの商用車が21.1%減の25万9,074台。また、輸出向けが5.0%減の27万3,680台、国内販売向けが36.1%減の14万443台となった。

タイ国内販売台数では、家計債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、2024年3月は前年同月比29.8%減の5万6,099台。1~3月累計では、前年同期比24.6%減の16万3,756台という結果となった。

中国メーカーは、バッテリー式電気自動車(BEV)を中心に2024年に入っても攻勢を強めており、1~2月累計の乗用車販売シェアは25.9%となった。2023年通年では17.1%となっていた。他方、日本メーカーシェアは1~2月累計では56.6%となった。2023年通年では67.0%だった(添付資料図1、2、3参照、注)。

2024年3月の完成車の輸出台数は前年同月比3.4%減の9万5,089台で、その輸出額は12.0%増の約679億バーツ(約2,851億円、1バーツ=約4.2円)となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、3.5%増の約870億バーツだった。

1~3月累計では、完成車の輸出台数が前年同期比1.2%減の27万525台で、輸出額は12.5%増の約1,892億バーツとなった。また、完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、9.0%増の約2,486億バーツだった。

(注)国内販売台数に占めるブランド別のシェアは、本稿執筆時点(出所:タイ国トヨタ)で入手可能だった2024年1~2月のデータに基づいて作成している。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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