香港とサウジアラビア、紛争解決に関する協力覚書を締結

(香港、サウジアラビア)

香港発

2024年05月01日

香港特別行政区政府の律政司とサウジアラビア司法省は4月22日、紛争回避と解決に関する協力関係を強化するための覚書を締結した。同覚書は、香港政府とサウジアラビアが紛争回避と解決に係る問題について、双方の連携とコミュニケーション、協力を強化し、両管轄域内の関連機能の発展を促進する枠組みを提供するものだ。

香港政府によると、香港政府が中東地域と同様の覚書を締結するのは今回が初となる。この締結は、香港がサウジアラビアとの結びつきを強化し、双方の法律、紛争解決の専門家間の緊密な関係性を育むことを示すものだ。香港が同様の覚書を結ぶのは、日本、韓国、タイ、ブルネイに続き5カ国目になる。同覚書締結により、アジア太平洋地域の国際的な法律と紛争解決機能の主要拠点としての香港の地位を普及し、「一帯一路」沿線国内の交流を促進することとなる見込みだ。

香港律政司は5月にも、サウジアラビアを含む中東地域を訪問し、現地政府の法律やビジネス部門の関係者と会談し、香港の法律、紛争解決機能を普及する予定だ。また、香港律政司は香港国際法律人材訓練アカデミーの設立を進めており、今回の覚書の下、香港とサウジアラビア間の協力、交流のためのプラットフォームとなる予定だ。

(松浦広子)

(香港、サウジアラビア)

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