国際飲食料品見本市FHAで能登半島地震からの復興を支援

(シンガポール)

シンガポール発

2024年05月08日

アジア最大規模のホテル・レストラン見本市「Food&HotelAsia」から発展した国際飲食料品見本市「FHA-Food & Beverage」(FHA)が4月23~26日、シンガポール・エキスポで開催された。主催者によると、2024年の同見本市の総展示面積は6万5,000平方メートルで、世界約50カ国・地域以上から約1,500社・団体が出展、1,300社超の企業・団体が出展した前回実績を超えた。主催者の推計では、約6万人が来場した(前回来場者は5万221人)。

ジェトロおよび在シンガポール日本大使館(以下、ジェトロなど)は令和6年(2024年)能登半島地震の復興支援として北陸産品をプロモーションするブースを設置し、食品(茶、水産加工食品、乾麺など)と日本酒を取り扱う企業が出展した。出展企業は試食・試飲を来場者に提供しながら、積極的に商品を紹介し、来場した専門バイヤーと商談を行った。出展企業からは、「今まで主に日系企業を販路としていたが、新たに地場飲食店などとのつながりができ、大変有意義だった」「特に日本酒に対するバイヤーの関心が高かった」などの声があがった。また、石川県が県産日本酒のプロモーションイベントを行った。良質な水とコメを使用し、寒冷な気候を生かして生産される石川県産日本酒の特徴について講演するとともに、3種類の日本酒の試飲を提供し来場者から好評を得た。ジェトロなどのブースのほかに、日本からは乳製品、茶、蒸留酒、水産加工食品、ガラス容器などの分野から20社が出展した。

次回のFHAは、2025年4月8~11日にシンガポール・エキスポで開催される予定だ。なお、食品産業のうち、ホテル、レストラン、カフェ関連の製品については、同製品に特化した見本市「FHA-HoReCa 2024」が2024年10月22~25日に開催される。

写真 北陸産品展示の様子(ジェトロ撮影)

北陸産品展示の様子(ジェトロ撮影)

写真 石川県が行った日本酒PRイベントの様子(ジェトロ撮影)

石川県が行った日本酒PRイベントの様子(ジェトロ撮影)

(糸川更恵)

(シンガポール)

ビジネス短信 5b55d7eaedaa87e5