バーレーンのGDP増加、投資誘致額は過去最高に

(バーレーン、中国、アラブ首長国連邦、ブラジル、サウジアラビア、米国、シンガポール、日本)

調査部中東アフリカ課

2024年04月17日

バーレーンの情報電子政府庁(iGA)の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(4月9日)によると、2023年のGDPは前年比2.4%増の136億6,122万バーレーン・ディナール(約5兆5,191億円、BHD、1BHD=約404円)だった。2023年第4四半期は前年同期比3.45%の増加で、非石油部門に限ると、3.89%増加した。

iGAによると、金融プロジェクトのGDPへの寄与度は17.8%となり、非石油部門の中で最大だった。次いで製造業(13.6%)、政府サービス(13.3%)、交通・情報(7.4%)、建設(7.1%)と続いた。非石油部門で最も高い成長率を記録したのはホテル・レストラン部門で8.0%、次いで、政府サービス(6.0%)、金融協力(5.7%)、貿易(5.3%)、農業・漁業(4.7%)の結果となった。

さらに、2月20日のバーレーン経済開発委員会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、2023年に過去最高となる17億ドル超の(前年比55%増)投資を誘致したと発表した。金融サービス部門に最も多くの投資が行われ、次いで製造業への投資が多かった。同委員会はこうした投資は雇用創出と持続可能な経済成長に貢献していると述べた。

また、iGAは2月7日には2023年対外貿易報告書を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、輸入額は前年比1%減の57億7,800万BHD、輸出額は21%減の39億万900万BHDと報告している。

輸入額では鉄鉱石および合金精鉱が6億200万BHDと最も多く、全体の約10%を占め、酸化アルミニウム(4億4,800万BHD、8%)、金塊(2億2,100万BHD、4%)と続いた。国別では、中国が全体の14%の8億800万BHDとトップで、次いでアラブ首長国連邦(UAE)(5億4,700万BHD、9.5%)、ブラジル(5億2,300万BHD、9%)となった。

輸出については、国産品の品目別では未加工アルミニウム合金が10億5,900万BHDで、全体の27%を占め、鉄鉱石および合金精鉱(6億8,900万BHD、18%)、非合金アルミニウム(2億2,300万BHD、6%)と続いた。国別では、サウジアラビアが全体の24%を占める9億3,700万BHDでトップ、次いでUAE(4億4,400万BHD、11%)、米国(3億7,100万BHD、9%)と続いた。

再輸出については、前年比5%増の7億5,600万BHDに達した。上位3品目はターボジェット(7,300万BHD、10%)、四輪駆動(4,700万BHD、6%)、航空機エンジン部品(3,100万BHD、4%)だった。国別上位3カ国はUAE(2億2,200万BHD、29%)、サウジアラビア(1億5,900万BHD、21%)、シンガポール(5,300万BHD、4%)だった。

なお、日本の財務省の発表によると、2023年の日本のバーレーンへの輸出額は894億円、輸入額が1,076億円となっている。

(加藤皓人)

(バーレーン、中国、アラブ首長国連邦、ブラジル、サウジアラビア、米国、シンガポール、日本)

ビジネス短信 fc9d2aab7a922fa9