第135回広州交易会が開催、外国バイヤーでにぎわう

(中国)

広州発

2024年04月26日

中国商務部と広東省政府などが共催の中国最大級の貿易見本市「中国進出口商品交易会(広州交易会)」が4月15日に広東省広州市で開幕した。135回目となる今回の展示会は、会場とオンラインのハイブリッド形式で5月5日まで開催される。

展示内容によって3期(1期は4月15~19日、2期は23~27日、3期は5月1~5日)に分けて開催されており、1期の展示内容は電子、家電、工業、照明などの製造関係、2期は陶磁器、ギフト、家具などの家庭用品、3期は玩具、アパレル、ペット用品などが中心となる。出展企業数は約2万8,600社に上り、うち新規出展企業は4,300社を超えた。主催者によると、今回の出展企業数はおおよそ中国全体の対外貿易企業数の5.2%を占め、それらの輸出額の合計は中国全体の16%に相当するという。

なお、本交易会は、上海市で開催される中国国際輸入博覧会(CIIE)、北京市での中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)と並ぶ、中国の対外開放に関する国家級の3大展示会と位置付けられる。広州交易会は春と秋の年2回開催されている。

会期中の4月18日、李強首相が来訪し、企業館と歴史館を視察したほか、参加企業の代表と会談を行った。李首相は「中国の対外貿易企業が積極的に海外市場を開拓し、国際基準の制定に関わり、確かな技術、品質とサービスで市場を獲得することを期待している」と述べた(「人民日報」4月19日)。

主催者によると、1期が閉幕した4月19日までに、海外バイヤーの来場数は12万5,440人で、前回から23.2%増になったという。そのうち、一帯一路関連国からは8万5,682人が来場し、海外バイヤー全体の68.3%を占めた。また、海外バイヤーの購買分野は電子・家電、照明電気、工業製品、ギフト、ファッション関連が多く、国別ではインド、米国、ナイジェリア、マレーシア、インドネシアなどが上位にあがった。

広州交易会は従来、中国企業の製品を展示し、海外から訪れるバイヤーが中国製品を買い付けるための輸出展だったが、近年は輸入品エリアも設置している。ただ、輸入品エリアの出展企業数は、全出展企業の2.4%(680社)にとどまった。なお、今回は初めての試みとして、越境EC(電子商取引)と海外倉庫の展示コーナーを試験的に設置、出展企業は158社という。

写真 海外バイヤーでにぎわう広州交易会の会場(ジェトロ撮影)

海外バイヤーでにぎわう広州交易会の会場(ジェトロ撮影)

(高文寧)

(中国)

ビジネス短信 e4f484a147372a32