EVのエネルギー効率等級制度を施行
(韓国)
ソウル発
2024年04月02日
韓国産業通商資源部は4月1日、電気自動車(EV)の「エネルギー効率等級制度」が同日から全面施行されると発表した。同制度は「自動車のエネルギー消費効率および等級表示に関する規定」に依拠したもので、輸入車を含め、国内で販売される全てのEV(278モデル)が対象だ。同制度は税制優遇や補助金支給などとは関係のないもので、消費者がEVの電費(燃費)を比較しやすくし、電費のよいEVの競争力が高まることを狙ったものだ。
同制度は1~5等級の5段階でEVのランク付けを行う。等級別のエネルギー消費効率の基準〔電気1キロワット時(kWh)当たりの走行距離〕とモデル数は次のとおり。
- 1等級:5.8キロメートル(㎞)/1kWh以上、6モデル
- 2等級:5.0~5.7㎞/kWh、54モデル
- 3等級:4.2~4.9㎞/kWh、73モデル
- 4等級:3.4~4.1㎞/kWh、83モデル
- 5等級:3.3㎞/kWh以下、62モデル
産業通商資源部では、同制度の施行により「高電費EVに対する技術開発が促進され、消費者の選好度が高まることを期待する」「今後のEVの市場動向、施行成果などを分析し、制度を改善していく」としている。
(李海昌)
(韓国)
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