イラン暦1402年第12月のCPIは前年同月比32.3%、年初から23ポイント以上の低下

(イラン)

テヘラン発

2024年03月27日

イラン統計センターは3月20日、イラン暦(注)1402年第12月(2024年2月20日~3月19日)の消費者物価指数(CPI)の上昇率を前年同月比32.3%、1402年(2023年3月21日~2024年3月19日)の年間の上昇率を40.7%と発表した。

品目別の上昇率を前年同月比でみると、上昇率が最も高かったのは「ホテル・レストランなど」の49.0%で、次いで「教育」が41.4%、「住居、ガス、電気など」が41.2%だった。また、「衣料品・靴」は38.6%、「食品・飲料」は25.0%だった(添付資料表参照)。

「食品・飲料」の中では、特に「肉・魚介類」が50.9%と高い上昇率となり、そのうちの「羊肉、牛肉、鶏肉」は50.6%、「魚介類」は54.4%だった。

なお、1402年第1月(2023年3月21日~4月20日)の上昇率(前年同月比)をみると、「食品・飲料」は78.5%で、うち「肉・魚介類」は110.2%(そのうち「羊肉、牛肉、鶏肉」は116.5%、「魚介類」は55.9%)だったことから、依然として高い値が続いているものの、物価上昇は年初に比べれば落ち着いてきているといえる。

イラン暦1402年の年初からのCPI上昇率の推移をみると、第1月の55.5%から多少上下しながら徐々に低下し、今回発表された第12月の32.3%は、1402年を通して最も低い上昇率となった。

(注)イランの会計年度は、春分を新年とする太陽暦のイラン暦に基づき、西暦3月21日ごろ~翌年3月20日ごろ。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン)

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