2023年の実質GDP成長率は7.0%

(モンゴル)

北京発

2024年03月05日

モンゴル国家統計局は2月23日、2023年の実質GDP成長率(生産面からみた国内総生産。固定基準年方式で2015年の物価が基準)の速報値を前年比7.0%と発表した。2023年第4四半期(10~12月)の季節調整済み実質GDP成長率は前期(7~9月)比1.1%だった。

名目GDPは前年比27.9%増の68兆8,717億トゥグルク(約3兆304億円、1トゥグルク=約0.044円)、ドル換算では同16.0%増の198億7,193万ドルだった。

実質GDP成長率7.0%の内訳では、サービス業4.3%、鉱業2.6%、製品に対する純税が0.9%、工業・建設業が0.6%、農牧業がマイナス1.3%だった。製品に対する純税とは、輸入品に課す税・関税から総資本形成に係る付加価値税を控除した部分を指す。

過去4年間の実質GDP(付加価値額)の推移をみると(添付資料表参照)、2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて低迷したものの、2022年からは回復に転じ、2023年はさらに拡大した。項目別では、特に運輸・郵便業(前年比39.3%)、鉱業(同23.4%)、宿泊・飲食サービス業(同21.9%)、情報通信業(同16.4%)の伸び率が高い。また、鉱業、運輸・郵便業、製品に対する純税、卸売・小売業で増加額が大きかった。

需要項目別寄与度をみると、最終消費支出が6.1ポイント、総資本形成がマイナス4.3ポイント、純輸出が5.2ポイントだった。

(藤井一範)

(モンゴル)

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