イラン暦1403年の最低賃金を35%引き上げ、継続雇用者の賃金上昇率は22%

(イラン)

テヘラン発

2024年03月27日

イラン協同組合・労働・社会福祉省は3月19日、イラン暦(注1)1403年(西暦2024年3月20日~2025年3月19日)の労働者の最低賃金などを発表した。

今回の発表により、最低賃金は日額で238万8,728リアル〔約3.9ドル、1ドル=約61万リアル(注2)〕となり、前年の最低賃金176万9,428リアルから35.0%引き上げられた。

また、継続雇用者の賃金については、前年末の賃金から22%増加(前年の増加率は21%)させ、加えて、1日当たり23万26リアルを加算(前年は8万3,596リアル加算)する。継続して1年以上勤務する者には、さらに1日当たり7万リアルを加算(前年も7万リアル加算)するとしている。

なお、イラン統計センターは3月20日、イラン暦1402年第12月(2024年2月20日~3月19日)の消費者物価指数(CPI)上昇率を前年同月比32.3%、1402年(2023年3月21日~2024年3月19日)の年間上昇率を40.7%と発表した(2024年3月27日記事参照第12月の前年同月比32.3%は、第1月の同55.5%から23ポイント以上の低下で、1402年を通して最も低い上昇率だった。

(注1)イランの会計年度は、春分を新年とする太陽暦のイラン暦に基づき、西暦3月21日ごろ~翌年3月20日ごろ。

(注2)非公式レートをモニターしている「ボンバスト」による3月25日の市中レート。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン)

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